研究課題
基盤研究(C)
患者は、医療者との会話(言語情報)だけでなく、外見や動作などの印象(非言語情報)から、その医療者が好ましい相手かどうかを判断している。本研究では、模擬患者らの眼球運動データから、患者が注視する非言語情報を分析した。その結果、医療者を注視する部位は口元や鼻・頬が多かった。また、実際の診療場面等のインタビューを分析したところ、医療者の「柔らかい顔の表情」を好ましいと捉えている等、眼球運動の注視点との一致が認められた。なお、研究の過程で、従来は既往研究から眼球運動が0.2秒以上停止した場合を「注視」としていたが、インタビュー内容との比較分析から、注視時間には上限値がある可能性が明らかになった。
基礎看護