研究課題/領域番号 |
24593228
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
室田 昌子 京都府立医科大学, 医学部, 助教 (80610641)
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研究分担者 |
西田 直子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (80153881)
岩脇 陽子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (80259431)
山本 容子 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (00321068)
北島 謙吾 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (30204887)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 看護技術 / リラクセーション / 安楽 |
研究概要 |
本研究の目的は、安楽を提供する新しい看護技術として、臥位の対象者に実施できる「看護用のヘッドトリートメントプログラム」を開発することである。研究代表者等は、坐位でのヘッドトリートメントが安楽の看護技術として有用であることをすでに明らかにした。この研究実績を生かし、今回は臥位の対象者に実施できるプログラムを開発し、安楽の看護技術としての有用性を検証する。今回開発するプログラムは、短時間で効果を発揮し、技術提供時に必要物品がなく、多忙な臨床において取り入れることが容易で、実用化しやすい看護技術である。この看護技術を用いることにより、看護師は安楽を提供できる対象を広げることができ、患者はより自分にあった介入方法で安楽の提供を受けることができる。また病院だけでなく、在宅や介護施設、職場等幅広い応用が可能で、広範囲に普及していける技術であり、安楽を提供する新しい看護技術である。 平成24年度は、臥位の対象者に実施できる「専門家によるヘッドトリートメントプログラム」を作成した。作成は、インドの伝統医学アーユルヴェーダに基づくマッサージの専門家である帝京平成大学ヒューマンケア学部&東洋医学研究所上馬場和夫教授およびL.C.I.C.I.(London Center of Indian ChampissageTM International)JAPAN宮崎陽子日本代表および研究代表者らがあたった。京都府立医科大学医学倫理審査委員会で研究の許可を得た後、健常者を対象に、このプログラムをマッサージの専門家が実施し、データを収集した。そして得られたデータを分析し、身体にどのような影響を及ぼすかについて、生理学的・心理学的指標を用いて明らかにし、安楽を提供する技術としての有用性を検証した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実施計画通り、臥位の対象者に実施できる「専門家によるヘッドトリートメントプログラム」を作成した。そしてこのプログラムを、健常者を対象にマッサージの専門家が実施し、身体にどのような影響を及ぼすかについて、生理学的・心理学的指標を用いて明らかにし、安楽を提供する技術としての有用性を検証した。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度は「専門家によるヘッドトリートメントプログラム」を基に、広く看護師が業務の中で行える簡易なプログラムに編成し「看護用のヘッドトリートメントプログラム」を作成する。プログラムは、帝京平成大学ヒューマンケア学部&東洋医学研究所上馬場和夫教授およびL.C.I.C.I. JAPAN宮崎陽子日本代表および研究代表者らが編成、作成にあたる。このプログラムを、健常者を対象に看護師が実施し、データを収集する。得られたデータを分析し、身体にどのような影響を及ぼすかについて、生理学的・心理学的指標を用いて明らかにし、安楽を提供する看護技術としての有用性を検証する。 平成26年度は「看護用のヘッドトリートメントプログラム」を、患者を対象に看護師が実施しデータを収集する。得られたデータを分析し「看護用のヘッドトリートメントプログラム」の安楽を提供する看護技術としての有用性を検証する。さらに、研究で得られた結果を取りまとめ、成果の発表を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
「看護用のヘッドトリートメントプログラム」を作成するための人件費、研修費、旅費、謝金、およびこのプログラムを健常者を対象に行いデータ収集をするための謝金、実験の備品、消耗品の購入、成果発表のための費用として使用する予定である。
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