速乾性擦式手指消毒薬(9種類、うち2種類は手術時手指消毒ウォーターレス法用)の単独使用時と、手洗い(石鹸3種類と流水のみの4通り)後に消毒した場合について、手指細菌を検出し(各方法29~36例)、検討した。ウォーターレス法用以外の7種類の消毒薬を4通りの手洗い後に使用した場合、消毒後の検出菌数は、手洗いをしないで消毒した場合と比べて多く、28通りの組み合わせ中18通りで有意差がみられた(p<0.05)。クロルヘキシジングルコン酸塩0.5g/100ml含有の2種類のウォーターレス法用消毒薬は、手洗い後の使用でも検出菌数が比較的少なく、単独使用時との有意差はなかった。
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