本研究は、乳幼児を持つ女性看護師のバーンアウトの影響要因を、職場環境および育児環境、ストレスコーピング等より明らかにし、看護師の離職予防や、仕事と育児を両立する上での育児支援の具体策を構築するための知見を得ることを目的とした。 平成24年度はベースライン調査として、全国の300床以上の総合病院(単科の精神病院は除外)のうち、研究協力が得られた23の病院の乳幼児を持つ女性看護師550人から回答を得た。平成25年度は、ベースライン調査で既にバーンアウトしている者を除外し追跡調査を実施した。追跡調査では、ベースライン調査でバーンアウト総合得点の上位1/3をカットオフポイントとし、その得点以上の者を除外しコホート集団とした。 本年度は、追跡調査のデータより、バーンアウト発生の有無を目的変数とし、ベースライン調査の職場環境、育児環境、ストレスコーピング等を説明変数として、多重ロジスティック回帰分析し、バーンアウトの影響要因を明らかにした。
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