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2013 年度 実施状況報告書

震災に対応する看護業務継続計画(NSCP)の作成と基盤整備に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24593254
研究機関東邦大学

研究代表者

中原 るり子  東邦大学, 看護学部, 准教授 (90408766)

キーワード災害医療 / BCP
研究概要

研究の目的:来る大震災に備えて、東邦大学医療センター大森病院の業務継続・早期復旧を目指して、実用性の高い病院業務継続計画( Hospital Business Continuity Plan: HBCP)の作成を目的としている。
成果:災害医療の専門家をオブザーバーとして迎え6回の会議を開き、東邦大学医療センター大森病院のHBCPの検討を行った。委員の一人である東邦大学医療センター大森病院副院長は東京都の災害コーディネーターの役割も担っていることから地域との連携を視野にいれたBCPを作成することができた。その成果は国内外で発表した。
(1)2013年5月:2012年に行われた仙台でのフィールドワークを中心にICN13melbourneで発表した。(2)2013年6月11月:東邦大学医療センター大森病院秋季防災研修医訓練の実際を動画に記録し、他病院との比較から課題を検討した。(3)2013年10月:東邦大学医療センター大森病院では部門ごとにBCを作成しこれをとりまとめて超急性期におけるBCPができた。(4)2014年2月:第19回日本集団災害医学会総会・学術集会の招へいを受けて、特別セッションで「災害看護のアウトカム 結果評価・成果を見据えた災害看護活動―災害復興対策:特定機能病院の治療の継続性を保証する計画 」と題して、災害復興対策BCPをどう評価するかというテーマで発表した。(5)2014年3月:災害拠点病院として重要業務の絞り込みや中長期的な計画の立案については今後検討していくことになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

東邦大学医療センター大森病院副院長がリーダーシップをとり病院関係者と共働して病院全体のBCPが作成できた。副院長は東京都の災害コーディネーターでもあるため、質の高い情報を収集することができ、地域との連携を視野にいれたBCPとなった。
また、会議には毎回専門家が出席し、的確なアドバイスをいただけたことに加えて、専門家の紹介で、多くの専門家とつながることができた。さらに、他の委員も他の病院の現状を視察し多くの参考資料を提供してくれた。

今後の研究の推進方策

今後は災害拠点病院として重要業務の絞り込みや中長期的な計画の立案については今後検討していくことになった。
看護部門におけるBCPのさらなる充実も図り、成果は海外で発表する予定である。

次年度の研究費の使用計画

海外の学会の準備のために翻訳料を30万計上していたが、翻訳料が低く抑えられた。そのため余剰金を次年度に持ち越すことにした。
海外の学会発表を予定しており、その準備のために使用する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 災害復興対策:特定機能病院の治療の継続性を保証する計画2013

    • 著者名/発表者名
      中原るり子, 吉原克則, 宮地富士子, 石井美恵子, 平尚美
    • 雑誌名

      日本集団災害医学会誌

      巻: 18(3) ページ: 289 -289

  • [学会発表] 災害復興対策:特定機能病院の治療の継続性を保証する計画

    • 著者名/発表者名
      中原るり子, 吉原克則, 宮地富士子, 石井美恵子, 平尚美
    • 学会等名
      日本集団災害医学会総会
    • 発表場所
      国際フォーラム(東京)
    • 招待講演
  • [学会発表] What Should Hospitals Do From the Time of Earthquake Occurrence Until Recovery and Reconstruction?

    • 著者名/発表者名
      Ruriko Nakahara ,Naomi Taira, Atsuko Aurues
    • 学会等名
      International Neuroethology Conference13
    • 発表場所
      melbourne(Australia)

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公開日: 2015-05-28  

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