研究課題/領域番号 |
24593257
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研究機関 | 東京有明医療大学 |
研究代表者 |
金井パック 雅子 東京有明医療大学, 看護学部, 教授 (50204532)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 看護師長 / リーダーシップ / 戦略 / 尺度開発 |
研究実績の概要 |
平成26年度は、有識者へのヒアリングおよび文献検討を行った。ヒアリングを行ったのは、次の6名である。アリゾナ大学看護学部教授 Dr. Pamela Reed には、ツール開発における理論の活用とその具体的方法についてうかがった。コロラド大学看護学部教授 Dr. Joyce Verran には、戦略的リーダーシップに関する見解およびツール開発手法についてうかがった。さらに、Scale Development に関する書籍の紹介と、Dr. Verran の研究報告の文献をいただいた。ウエスト・オンタリオ大学教授 Dr. Heather Laschinger には、リーダーシップに関する理論とツール開発についてうかがった。最先端のリーダーシップモデルについて紹介を受け、さらにそれらの文献も多数紹介していただいた。元トロント大学看護学部教授Dr. Linda O'Brien-Pallas には、リーダーシップ理論についてうかがった。さらには、書籍もいただくことができた。株式会社サフィール代表取締役 河野秀一氏には、企業におけるリーダー育成の実際についてうかがった。聖隷浜松病院副院長兼看護部長 勝原裕美子氏には、臨床における管理職の戦略的リーダーシップ行動についてうかがい、聖隷浜松病院の看護課長へのヒアリングの許可もいただいた。 文献検討では、リーダーシップ論、戦略的リーダーシップに関する検討を重ね、現在の日本の急性期病院におけるリーダーのあり方およびキイワードの抽出を行った。 研究目的である「戦略的リーダーシップ行動尺度の開発」のため、現在臨床で活躍する看護師長への半構成的インタビュー内容を確定した。また、インタビューのための倫理審査に関して、所属する大学の倫理審査委員会の審査を受け、承認された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成26年度は、本研究の目的であった看護師長の戦略的リーダーシップ行動尺度を開発する予定であったが、前年度からの有識者へのヒアリングが双方の予定が合わずに遅れてしまったため、そのヒアリングを平成26年度に行ったためである。
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今後の研究の推進方策 |
研究期間を1年延長したことで、平成27年度は、日本国内の臨床で活躍している看護師長へのヒアリングを行い、看護師長の戦略的リーダーシップ測定尺度を開発し、その妥当性および信頼性の検証を行う。さらに、看護師長への調査により、測定尺度を洗練させ、完成版を作成する。
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次年度使用額が生じた理由 |
ヒアリングの時期が遅延したため、それをもとにした尺度開発も遅延したためである。
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度には、研究目的である「戦略的リーダーシップ行動尺度の開発」を達成するために、ヒアリングのための交通費および謝礼、測定尺度を使った調査のための郵送費およびデータ入力費用、成果報告のための学会参加費および交通費に使用する予定である。
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