本研究の目的は、看護師長の戦略的リーダーシップ行動尺度を開発することである。文献検討ならびに有識者、現職看護部長へのヒアリングをもとに、英語版の「リーダーシップ行動尺度」を参考に15項目からなる尺度を開発した。 現職管理職63名に対して調査票を配布し、57名から回答があった(回収率90%)。そのうち欠損値などを除外し有効回答48名分を分析対象とした。因子分析は、主因子法、プロマックス回転を実施し、固有値は1を超えないことを基準としたところ4因子構造となった。さらに固有値を3としたところ3因子構造となり、クロンバックアルファは、第一因子が.89、第二因子が.77、第三因子が.70であった。
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