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2012 年度 実施状況報告書

iPadを用いた病院看護師労働衛生管理の為の電子カルテ画面設計に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24593271
研究種目

基盤研究(C)

研究機関山陽学園大学

研究代表者

山口 有美  山陽学園大学, 看護学部, 講師 (20554223)

研究分担者 中田 涼子  神戸常盤大学, 保健科学部, 講師 (80554229)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワードタブレット端末 / 電子カルテ / 看護学生 / 看護師
研究概要

今年度は、科学研究費を使用せず大学の個人研究費の中で、下記の成果を得た。
看護学生を対象に、基礎実験として広く普及している紙媒体、机上型VDT、携帯型タブレット(iPad)の視読実験を行う為の前段階として、認知過程、視読速度、内容理解の程度、生理特性、情意面によってそれらの差異を計測し、情報取得の速度、効率についての文献検討を行った。具体的には、筆者のこれまでの研究成果すなわち、学習者は、画面の文字構成としてゴシック体よりも明朝体、黒地白文字よりも白地黒文字、視読する文字の大きさに年齢が関係していることが明らかになっていることを前提条件に、実験用文書を作成するための準備を行った。 また、机上型VDT、携帯型タブレット(iPad)それぞれについて文献検討を行い、それぞれの特性を確認した。また、今後の実験を想定し、実験器具の選定を行った。
看護学生の被験者を確保するために、施設開拓を行い当初2大学を予定していたが、合計3施設の看護学生を対象に実験を行うことが、可能になった。
また、質問紙調査を実施するための文献検討も行い実験計画の前提として電子カルテ知識のサーベイと研究の前段階知識の整理を行った。筆者の現在までの研究成果をもとに、VDT作業のコンテンツの3つのパラメータ「提示する情報量」「提示する情報の質」「提示する情報の形態」について、実験条件と実験パラメータ検討を行った。
これらは、すべて25年度から、本格的に予算を執行し、短期間で、研究成果を得られるための前段階の準備である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成24年4月の段階で、所属変更がほぼ決定していたが、旧所属機関のシステム上実験用具を購入しても、新所属機関に移管することが、難しかった。
その為、24年度は、25年度より研究が、速やかに進められるように事前準備を為の期間として位置づけ、科学研究費を使用せず大学の個人研究費の範囲内で行うこととし実験環境の整備、実験器具の購入を見送り、25年度以降短期間で、研究成果を得られるための前段階の準備を行った。
よって、達成度なくやや遅れている現状にある。

今後の研究の推進方策

24年度に行った研究準備を踏まえ、看護学生を対象に次の実験を行う。まず、基礎実験として広く普及している紙媒体、机上型VDT、携帯型タブレット(iPad)の視読実験を行い、認知過程がどのように異なるのかを考察する。具体的には、筆者のこれまでの研究成果(学習者は、画面の文字構成としてゴシック体よりも明朝体、黒地白文字よりも白地黒文字、視読する文字の大きさに年齢が関係していることが明らかになっている)を基準とし、作成した実験用文書を紙媒体、机上型VDT、携帯型タブレット(iPad)それぞれについて被験者の看護学生、病院看護師に視読実験を行い、視読速度、内容理解の程度、生理特性、情意面(質問紙調査)によってそれらの差異を計測し、情報取得の速度、効率、認知の正確さついて同定する。
筆者の前件研究を基準としVDT作業のコンテンツの3つのパラメータ「提示する情報量」「提示する情報の質」「提示する情報の形態」について、実験条件と実験パラメータの設定を行い、携帯型タブレット(iPad)画面を可変的、段階的に構成した実験フォームと、画面比較実験を行えるソフトウェアを作成する。
作成した実験用携帯型タブレット(iPad)画面の作業実験コンテンツについて看護学生を対象に実験を行う。実験結果から得た結果の考察からさらにその要因の分析を進め、その考察を検証した新たな実験仮説を立て次の仮説の検証実験を行う。これらの看護学生を対象とした実験から得た画面構成の基本要素を基に病院看護師を対象に実験を行い、提示するスクリーンデザインの構成パターンを分類する。
また、これと並行して、実験環境の構築も行う。サーバ上に画面構成をコントロールするコントローラ(=画面構成の可変な提示と認知実験を可能にする実験制御環境)を構築する。

次年度の研究費の使用計画

本研究実施にあたり実験環境の整備・実験用サーバの構築の必要がある。
携帯用タブレットとして実験に用いるiPadの購入。
また、iPad用のソフトウェアを購入し、実験用のソフトウェアを構築するために研究費を使用する。
実験実施のためのコントローラ、実験結果を蓄積するデータベースの構築の為にサーバ、設備機器とソフトウェアの購入をする。
また、実験実施の過程で消耗品、謝礼、交通費等を使用する。
研究成果の公表の為の学会発表に伴う交通費、宿泊費等を使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 技術知識に関するペーパーベースの学習とディスプレイベースの学習においてプロンプトが学習効果に与える影響2012

    • 著者名/発表者名
      山口晴久、山口有美
    • 雑誌名

      日本産業技術教育学会誌

      巻: 第54巻第4号 ページ: 189ー196

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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