研究課題/領域番号 |
24593271
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研究機関 | 関西国際大学 |
研究代表者 |
山口 有美 関西国際大学, 保健医療学部, 准教授 (20554223)
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研究分担者 |
中田 涼子 神戸常盤大学, 保健科学部, 講師 (80554229)
山口 晴久 香川県立保健医療大学, 教養部, 教授 (20220270)
神宮寺 陽子 関西国際大学, 保健医療学部, 助教 (10712739)
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キーワード | タブレット端末 / 電子カルテ / 看護学生 / 看護師 |
研究概要 |
タブレット端末(iPad)を使用した実験環境整えることと並行して、幼稚園児・中学生・高校生・大学生・高齢者を被験者として、紙視読による学習とモバイルディスプレイ視読による学習による学習認知効果、視読認知特性を明らかにするため以下の比較実験を行い成果を公表した。 幼稚園児と大学生を被験者として、学齢別のVDT視読方法比較研究のため、Windows画面上のアイコンの数と配置状態に応じてどのように検索が行われるか速度と検索方法をアイマークレコーダトレースを用いてその視読認知特性を比較した。 中学生を被験者として、紙視読による学習とモバイルディスプレイ視読による学習による学習認知効果の比較するために、理科系知識として理科に関する知識を題材とした学習を行わせその学習効果の3学年比較を行った。 高校生を被験者として紙視読による学習とモバイルディスプレイ視読による学習による学習認知効果の比較として、高校生を被験者として、理科系知識の代表として理科に関する知識を題材とした学習を行わせその学習認知と学習効果の統計的比較を行った。ペーパーベースとディスプレイベースの学習におけるプロンプト効果の検証実験を高齢者に行い、若齢者と高齢者の学習効率と認知特性を比較したコンピュータベーストレーニングの例としてタッチタイピングソフト学習方法を変え、若齢者と高齢者の学習効率と認知特性を比較した。またペーパーベースにおける学習とディスプレイベースにおける学習で太字化、線引きなどのプロンプトの記憶強化を大学生と中学生でその効果を比較した。 これらの実験をとおしてVDT作業のコンテンツの3つのパラメータ「提示する情報量」「提示する情報の質」「提示する情報の形態」の基礎的資料を得ることができた。26年度は、これらの実験家かをもとに、看護学生、看護師を対象にタブレット端末を用いた電子カルテ画面の実験に取り組む。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
タブレット端末の購入と実験環境の構築に時間を要したため、紙媒体とモバイルディスプレイの学習効果を明らかにするための実験にとどまったことが、研究が当初の予定より遅れている原因と考えられる。26年度は、タブレット端末の確保され実験環境も整ったことから研究をすすめ遅れを取り戻すことができると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
現在までの実験結果を踏まえ、看護学生、看護師を対象に以下の実験を行う。 紙媒体と、モバイルディスプレイ、タブレット端末(iPad)の学習認知効果、視読認知特性を明らかにするための実験を行い、研究成果を公表する。 上記実験と並行して、電子カルテの画面構成について、文献検討をすすめ更なる実験に向けての準備を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
タブレット端末(iPad)の実験環境の構築に予定よりも時間を要したため、予定額を使用できなかった。 今年度未使用の研究費を使用しタブレット端末を利用し紙視読による学習、モバイルディスプレイ視読による学習による学習、タブレット端末(iPad)による学習認知及び視読実験及び研究を行う。
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