研究課題/領域番号 |
24593273
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 日本赤十字広島看護大学 |
研究代表者 |
吉田 和美 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 講師 (90461342)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | リーダーシップ能力 / 継続教育 / 「一人前」看護師 / ポジティブ・アプローチ / 集合研修 / 看護教育 |
研究概要 |
本研究の目的は、「一人前」看護師の技能レベルにある卒後3~4年目看護師のリーダーシップ能力の特徴と課題を明らかにし、ポジティブ・アプローチを用いたリーダーシップ能力を育成する研修プログラムの構築を検討することである。本研究の初年度である平成24年度は、「一人前」看護師の継続教育とリーダーシップ能力に関する文献検討を踏まえ、「一人前」看護師のリーダーシップ能力の特徴と課題を明らかにするためのインタビュー調査を実施することが目的であった。実施した内容は以下の通りである。 1. 研究開始に先駆けて、研究者がリーダーシップ研修を担当しているA県内の1施設で、前年度にリーダシップ研修を終了し、卒後5年目を迎える看護師を対象にインタビュー調査を実施した。調査は日本赤十字広島看護大学研究・倫理委員会の承認を得て実施した(審査番号1115)。調査は、施設の看護部長に調査協力を依頼し承諾を得て実施した。研修参加者の中から推薦を受け、個別に同意を得られた看護師5名にインタビューを実施した。 2. 「一人前」看護師の継続教育とリーダーシップ能力に関する文献検討を行い、関連学会の学術集会に参加し情報収集を行った。文献検討と情報収集した結果と上記1.のインタビューで得られた内容をもとにインタビューガイドを作成した。 3. 上記2.のインタビューガイドを用いて、200床以上の3つの一般総合病院に所属する卒後3~4年目の看護師10名にインタビュー調査を実施した。調査は日本赤十字広島看護大学研究・倫理委員会の承認を得て実施した(審査番号1221)。調査は施設の看護部長の承諾を得て実施し、対象となる看護師からは個別に同意を確認し調査を実施した。分析結果は、平成25年度に、学会発表を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成24年度の研究実施計画に記載した実施内容はほぼ計画通りに進行している。 実施計画に追加した調査として、現時点でのリーダーシップ研修を受けている看護師がその後、どのような体験をしており、卒後5年目を迎えているのかを把握するために、研修実施施設でのインタビュー調査を追加した。 実施計画の予定を変更(中止)した内容としては、インタビュー調査後に行なう参加観察による調査である。これは、前述のインタビュー調査を追加したことで明らかになった課題があること、施設により研修経験が異なることや、リーダー業務内容の差があることがわかったため、インタビュー調査に重点を置いたことによる変更であった。 以上は、次年度への研究実施計画に支障のない微調整であるため、予定通りの進行が可能であり、おおむね順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
【「一人前」看護師のリーダーシップ能力に関する質問紙調査】 文献検討とインタビュー調査をした内容をもとに質問紙調査を実施し、「一人前」看護師のリーダーシップ能力にある特徴と課題を明らかにする。全国の総合病院のうち200床以上の施設の教育企画担当者および卒後3~4年目看護師約300名程度を対象とする。調査は、研究の対象施設に研究計画と説明書・質問紙を郵送し、研究の同意が得られた施設を対象とする。施設教育企画担当者対象の調査として、卒後3~4年目対象の継続教育研修の現状(施設規模と特徴、継続教育研修のプログラムの有無と内容・企画者、プログラムの概要、現状での困難点)を調査する。卒後3~4年目看護師にはリーダーシップ能力と自己の課題について質問紙で調査する。質問紙を集計・分析し、「一人前」看護師のリーダーシップ能力の現状と課題を明らかにする。 【「一人前」看護師への研修準備と実施・研修後の質問紙調査による評価】 「一人前」看護師のリーダーシップ能力の現状と課題を踏まえ、リーダーシップ能力の向上にポジティブ・アプローチの手法を組み入れた研修プログラムを作成し実施する。本研究で取り組む研修プログラムを実施することに既に承諾を得ている施設の研修責任者を含めて協議し、当該施設の「一人前」看護師の実情に合致しているかどうか意見を貰いながら研修プログラムを作成し、実施する。そして、研修後に「一人前」看護師対象の研修プログラムについて研修受講者に質問紙調査を行い評価する。研修プログラムの成果と課題が明らかになるよう質問紙調査を作成する。選択式回答は単純集計を行い、自由記載内容は質的帰納的分析を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
物品費:平成25年度の計画として、研修実施とその評価を行う予定である。そのため、リーダーシップ研修会とその準備に用いるためのデータ保存用機器、ビデオ等の映像器材の整備が必要である。また、質問紙調査を実施する予定であり、調査後はデータ分析をノートPC上で会議中に行える必要があるため、統計ソフトが必要である。 旅費:研修実施および、その準備と評価のための旅費が必要である。また、継続的な情報収集のための旅費も必要となる。 謝金等:平成24年度で準備が遅れていた「一人前」看護師のリーダーシップ能力に関する質問紙調査を実施するための準備として、資料整理のアルバイト代が必要である。 その他:上記と同様、平成24年度で準備が遅れていた質問紙調査を準備するため、印刷代、文献収集代、通信費が必要である。
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