研究課題/領域番号 |
24593276
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研究機関 | 四国大学 |
研究代表者 |
忠津 佐和代 四国大学, 看護学部・看護学科, 教授 (60304581)
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研究分担者 |
稲田 久美子 四国大学, 看護学部・看護学科, 教授 (00446064)
梶原 京子 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (70368744)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | ピアカウンセリング / WRAP / アサーティブコミュニケーション / エンパワメント / 新卒看護師 |
研究概要 |
平成24年度の計画は、各技法を習得しマニュアル検討とプログラム試案を作成することであった。 1.アサーティブコミュニケーション技法習得を、トレーナー養成修了の共同研究者(梶原)と共にアサーショントレーニングの理論編の各領域について学習した。また、どの部分がマニュアルとして活かせるかを、先行研究を読み検討した。その結果、自己のコミュニケーションのパターンや合理的な思い込みの項目が有効ではないかと考え、マニュアルに盛り込む案とした。 2.WRAP(Wellness Recovery Action Plan)の研修を、共同研究者2人(梶原・尾崎)が、8月に集中クラスを2日間と、9月にファシリテーター養成研修を5日間、受講した。これは、ピア教室で週一回実施するプログラムとして計画していたものなので、研修は直ぐに実践に活かせるものと捉え習得に励んだ。 3.徳島WRAP研究会を設立し、2日間のWRAP集中クラスを12月に開催し、習得した技法を活用した。参加者は7人(内訳:看護学生4人、社会人3人)で、受講後の感想の中に、「自分を大切にし、つながり合える方々との関係をよく保ち、お互いに助け合えるようにしていきたい」、「4月から病院の看護師になるが、辛くなった時、WRAPで学んだことを活かしていきたい」等とあり、参加者が相互に学び合える場を設けることは意義があると考えられた。本実践の成果は、2013年度開催の地域看護学会で発表予定である。 4.今後は、本科学研究費助成事業で行った活動を基に、徳島WRAP研究会で継続して活動し、新人看護師や親と子などに焦点をあててWRAPクラスを開催するなど、対象者を考慮しながら、WRAPが提唱するメンタルヘルスのリカバリープログラムを推進していきたいと考えている。
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