電子的に蓄積された看護情報をテキストマイニング技術を用いて分析するには、その情報がどのようなコンテキスト(文脈)で用いられているかを明らかにする必要がある。そのための看護記録のモデルを作成し、入院時基礎情報のコンテキストを分析した。 看護記録のモデルでは、看護行為を対象者の代替行為、対象者の能力を強化する行為、予防行為の3つに分類し、患者の状態を、情報総括場面の記述、異常なし・ありの記述の3種類に分類した。入院時基礎情報からは、6つのコンテキスト抽出し、「納得した治療」「ケアの継続」「日常生活」の3つにまとめた。これらの結果を患者アウトカムの評価に用いることができる。
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