研究課題/領域番号 |
24593286
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
二渡 玉江 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (00143206)
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研究分担者 |
萩原 英子 群馬パース大学, 保健科学部, 准教授 (40438776)
中西 陽子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (50258886)
広瀬 規代美 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 准教授 (80258889)
堀越 政孝 群馬大学, 大学院保健学研究科, 講師 (80451722)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 乳がん / 家族 / サバイバー / 支援モデル |
研究実績の概要 |
今年度は乳がんサバイバーが治療を継続する中で家族との関係性を育むプロセスの質的帰納的研究から導き出された、家族関係に影響する要素を抽出し専門家会議およびパイロットスタディを経て作成した尺度原案の信頼性と妥当性を検証した。 尺度原案は、初期治療経過に沿って、がん診断時、手術治療選択時、補助療法選択時とし、病気診断前の関係性の項目から構成された。尺度は20項目、4件法である。得点は20~80点に分布する。 信頼性は内的整合性は、クロンバックα係数を用いた。妥当性は基準関連妥当性はSF-8およびFamily Relationships Index(FRI)日本語版に基づいた家族関係尺度を用いた。SF-8は、健康全般に関する客観的および主観的内容の計36項目よりなるSF-36の短縮版である。評価項目は、身体機能、日常身体的役割機能、体の痛み、全体的健康観、活力、社会生活機能、日常精神的役割、心の健康の8つの下位尺度からなる(使用許諾済み)。FRI日本語版に基づいた家族関係尺度1)は、信頼性と一部の妥当性が検証されている。本尺度原案の内容を考慮し既存の家族関係尺度では最も妥当であると判断し用いた。 初期治療を受ける乳がん患者18名に調査を行った。その結果、内的整合性は支持される結果を示したが、SF-8との関連性は低い正の相関を示した。集計中のデータを含めまとめ最終報告書を作成する。 1)田口良子,山崎喜比古,戸ヶ里泰典:るFamily Relationships Index(FRI)日本語版に基づいた家族関係尺度作成の試み,日本公衆誌56(7),468-477,2009
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