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2013 年度 実施状況報告書

成人2型糖尿病患者のレジリエンス評価尺度の作成

研究課題

研究課題/領域番号 24593288
研究機関金沢大学

研究代表者

村角 直子  金沢大学, 保健学系, 助教 (30303283)

キーワードレジリエンス / 2型糖尿病 / セルフケア / ストレス対処 / 自己効力
研究概要

慢性疾患である糖尿病のセルフケア継続には様々な困難が伴い、その対応は前向きで積極的行動のみならず、ネガティブな影響を最小限にとどめ、柔軟に対応していく力、つまりレジリエンスが不可欠である。糖尿病教育の評価指標としての成人2型糖尿病患者における療養に伴うレジリエンス評価尺度作成を目的とした。162名の2型糖尿病患者に療養に伴うレジリエンス尺度(65項目)とストレス対処能力(SOC)及び一般性自己効力尺度(GSES)の調査を行った。統計的分析によりレジリエンス尺度(27項目)が明らかとなった。内的整合性および基準関連妥当性の検討を行った。レジリエンス尺度の因子分析を行った結果6因子27項目となった。レジリエンス尺度(27項目)はストレス対処能力(SOC)及び一般性自己効力尺度(GSES)と有意な正の相関(r=0.420, p<0.01)(r=0.245, p<0.01)を示し基準関連妥当性が得られた。レジリエンス尺度(27項目)とHbA1c値と下位項目1つに有意な相関がみられた。今後は構成概念を用いたモデルの適合度を検証するため、2型糖尿病患者の療養に伴うレジリエンス尺度(27項目)の共分散構造分析を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

データ分析が途中であり、次の段階の調査は準備状態にあるため。

今後の研究の推進方策

研究成果で得られた成人2型糖尿病患者の療養に伴うレジリエンス尺度(27項目)を用い、糖尿病教育のアウトカム指標として臨床での適合を検討する。
尺度の信頼性および妥当性が得られた成人発症2型糖尿病患者の療養に伴うレジリエンス尺度(27項目)を用い、教育経験の有無及び外来・入院者における交差妥当性を検討する。

次年度の研究費の使用計画

第3段階の調査が準備段階にあり、調査旅費および資料整理のための人件費を執行していなかった。
今年度は調査を実施し、調査旅費、資料整理のための人件費を執行する。研究成果発表にて旅費を執行する。研究成果をまとめるため報告書の作成を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Development of a Resilience Scale for adult-onset type 2 diabetes patients2013

    • 著者名/発表者名
      Naoko Murakado, Michiko Inagaki, Keiko Tasaki, Katsumi Inoue
    • 雑誌名

      Journal of Tsuruma Health Science Society, Kanazawa University

      巻: 37(1) ページ: 33-45

    • 査読あり
  • [学会発表] 成人2型糖尿患者の療養に伴うレジリエンス尺度の信頼性と妥当性の検討2013

    • 著者名/発表者名
      村角直子、稲垣美智子、多崎恵子
    • 学会等名
      第18回日本糖尿病教育・看護学会学術集会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県)
    • 年月日
      20130922-20130923

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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