研究課題/領域番号 |
24593292
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
任 和子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40243084)
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研究分担者 |
本田 育美 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30273204)
若村 智子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40240452)
山口 曜子 梅花女子大学, 看護学部, 教授 (50381918)
大西 弘高 東京大学, 学内共同利用施設等, 講師 (90401314)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 予防的フットケア / 一般看護師 / 臨床能力評価 |
研究概要 |
平成24年度の研究目的は、予防的フットケアの臨床能力評価項目を設定することであった。その方法として、①文献検索、専門家からの聞き取り、研究倫理審査準備、②全国各地の視察やインタビュー、③米国の視察とインタビュー、④技能のピックアップ、⑤一般教育目標と個別目標を抽出し、予防的フットケアの臨床能力評価項目を設定することを計画した。 ①文献検索等では、日本国内では実践報告がほとんどであり、看護師教育については、診療報酬算定要件を満たす研修に関する報告はみられたものの、一般看護師の予防的フットケアに関する研究やその臨床能力評価に関するものはなかった。海外においては足専門医の実践や創傷処置、装具に関する文献が多いことがわかった。これらをふまえ、慢性疾患看護専門看護師や糖尿病看護認定看護師、糖尿病療養指導士等からの聞き取りの準備に入った。 ②全国各地の視察やインタビューについては、 大学病院ならびに一般病院でのフットケア外来の実状について外来ならびに、そこに派遣される病棟看護師の配置などについて視察ならびに聞き取りを行った。外来に継続して配置されるのは、糖尿病看護認定看護師や糖尿病合併症管理料算定のための研修を終了した看護師であった。また、大学病院では一般看護師の能力育成のために、糖尿病で入院する全患者の足のアセスメントを行うように仕組みを作っていた。③米国視察については、5月に米国の聖アンソニー看護大学教員と打ち合わせを行い、今後の視察計画を立てた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
文献検索については、予定通り進行した。また、国内の施設視察ならびに聞き取りについては2施設終了した。技能ピックアップのためには、さらに視察および聞き取りが必要と考えているが、視察施設の選定に時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
まず、遅れている国内外の視察とインタビューについて、前半に取り組み、予防的フットケアの臨床能力評価項目設定を行う。 後半は、当初の予定通り、予防的フットケアの臨床能力評価のためのテスト(事例)、ならびテスト実施手順を作成し、「テスト(事例)、臨床能力評価項目、テスト実施手順」から構成される予防的フットケア臨床能力評価システムのパイロットプロトコールを実施する。
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次年度の研究費の使用計画 |
前年度の残金については、国内外の視察とインタビューとその分析に使用する。平成25年度配分された研究費については、初期の計画通り使用する。
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