• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実施状況報告書

変形性膝関節症患者のQOL向上を目指したセルフマネジメントプログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 24593296
研究機関鳥取大学

研究代表者

谷村 千華  鳥取大学, 医学部, 准教授 (90346346)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード変形性膝関節症 / セルフマネジメント / 自己効力感
研究実績の概要

前年度に行った膝OA患者の運動療法およびセルフマネジメントプログラムの文献レビュー,現在までの研究結果から明らかとなった膝OA患者のニーズに基づき,効果的な介入デザインを作成した.プログラムは「運動介入を中心とした膝いきいき自己管理プログラム」と命名した.プログラム介入期間は8週間とし,1週間に1回90分のクラスで週に1回のセッション(30分講義,20分運動,30分は自己効力感,セルフケア能力強化セッション)とした.1~8回までの,膝いきいきBOOKを作成した.BOOKの内容はセッションの内容は「膝OAとは何か(病態と治療)」「ホームエクササイズの紹介」「痛みとの付き合い方,薬の知識」「自己観察の方法」「食事方法の紹介」「関節保護と痛みを減らす方略」「家族や医療者とのコミュニケーション」である.セッションの進め方として,人間の学びの成立過程に着目し内的な学びのプロセスを助ける作戦を整理したガニェの9教授法,セッションを魅力的に展開し,“おもしろそう”“やりがいありそう”“やればできそう”,“やってよかった”の情動を生起させ,意欲を高める作戦をまとめたケラーのARCSモデルを中心にセッションを組み立てるなど,様々な学習理論を参照し,対象者の学習プロセスの促進や動機づけ,意欲を高め,患者の自己管理をを支援していくように設計した.その方略,教育資源として,「膝いきいきBOOK」「視聴覚教材」「クリッカー」を用いる.プログラム介入の評価指標として,「痛み」「身体的機能(歩行,握力,障害日数)」「体組成」「自己効力感」「セルフケア能力」「生活上の困難(QOL)」とする.データ収集はベースライン,介入終了時(8週間後),介入6ヵ月後の3時点で実施する.
本年度は,以上のように,現在までの研究結果,昨年度のプレテストを活かしたBOOKLETの完成版の作成および介入研究のデザインを設計した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

学術論文に投稿し,査読,審査に時間を要している.また,大学内での教育,地域貢献へのエフォートが増加し,研究に費やす時間が減少し,BOOKLETの完成版の作成および,介入研究(準実験研究デザイン)の設計に時間を要した.

今後の研究の推進方策

以上の研究計画を倫理審査委員会に提出し審査を受け,審査後,膝痛を有する地域住民へのプレテストを行い,修正を加えた後,介入研究を開始する.

次年度使用額が生じた理由

膝いきいきBOOKLETの完成版作成に時間を要し,これから倫理審査を受け,承認を得た後にBOOKLETの印刷作業に着手するため

次年度使用額の使用計画

BOOKLETの印刷費,統計解析のためのパソコンおよび統計ソフトの購入に使用する.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 2件)

  • [雑誌論文] 変形性膝関節症患者のセルフケア能力尺度の開発2015

    • 著者名/発表者名
      谷村千華,森本美智子,萩野浩
    • 雑誌名

      日本看護科学会誌

      巻: 34 ページ: 226-234

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 屋根瓦式教育システム型実習前訓練における”教える側”学生への効果2015

    • 著者名/発表者名
      谷村千華,野口佳美,酒井知恵子,西尾育子
    • 雑誌名

      看護教育

      巻: 56 ページ: 334-340

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 先輩看護学生参加型の実習前訓練における3年次看護学生の不安および自己効力感の変化2014

    • 著者名/発表者名
      野口佳美,谷村千華,西尾育子,大庭桂子,三好雅之
    • 雑誌名

      米子医学雑誌

      巻: 65 ページ: 129-136

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 後輩学生への学習支援が4年次生看護学生に及ぼす影響2014

    • 著者名/発表者名
      三好雅之,谷村千華,野口佳美
    • 雑誌名

      米子医学雑誌

      巻: 65 ページ: 119-127

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2016-05-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi