研究課題/領域番号 |
24593297
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
矢田 昭子 島根大学, 医学部, 教授 (70335553)
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研究分担者 |
大森 眞澄 島根大学, 医学部, 講師 (20437552)
森山 美香 島根大学, 医学部, 講師 (50581378)
秋鹿 都子 島根大学, 医学部, 講師 (90342279)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 子育て世代 / がん患者 / 子ども / 配偶者 / ケアモデル |
研究実績の概要 |
子育て世代のがん患者と子どもを含めた家族への支援に関する実態と、がん患者と子どもや配偶者を含めた家族への支援に関する実態とニーズを明らかにし、多職種が連携・協働したケアモデルを構築することを目的に取り組んだ。 平成24年度は、子育て世代のがん患者と子どもを含めた家族支援の実態と患者の困りごとや支援ニーズを明らかにするために、看護師やMSW、乳がん患者を対象に面接調査を実施した結果、支援者は患者や家族のニーズに応じた介入の困難さ、患者は子どもの面倒や子どもへの病気の説明について困っていたことが明らかになった。 平成25年度から26年度にかけて、平成24年度の面接結果を踏まえて看護師を対象にアンケート調査を実施した。その結果、子育て世代のがん患者と家族に対するケアで困難と思われる時期や場面については、がんの診断時45.0%、化学療法や放射線療法27.5%、ターミナル期87.5%、看取り62.5%であった。一番多かったターミナル期では、患者には「残された時間の過ごし方について聞き出すタイミング」、配偶者には「多重役割による負担感を抱えている」、子どもには「親の病状についての理解の把握と説明すること」などを困難と捉えていた。また、子育て世代のがん患者を対象に面接調査を実施した結果、夫のサポートを得ながら、手探りで子どもへの病気の説明などを行い、支援者の支援を受けていないことが明らかとなった。支援者が早期にがん患者と子どもを含めた家族への介入を行うことの必要性が示唆された。そこで、これらの調査結果を踏まえて、がん診断時から終末期、グリーフケアまでのケアモデルを構築した。
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