研究課題/領域番号 |
24593298
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
大浦 まり子 岡山大学, 保健学研究科, 助教 (40321260)
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研究分担者 |
齋藤 信也 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (10335599)
岡本 基 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (80144757)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 緩和ケア / 主体性 / アセスメント / 現象学 / がん看護 |
研究概要 |
「病院で療養生活を送る終末期がん患者の主体性を理解するためのアセスメントツールの開発」という研究目的に向け、平成24年度研究実施計画である「一般病棟および緩和ケア病棟入院中の終末期がん患者の主体性の構造に関する研究」の論文作成のため、まず一般病棟入院中の終末期がん患者を対象にしたインタビューデータの分析に取り掛かった。 分析過程で必要となった関連情報の収集を再度フィールドへ出向いて行うと共に、研究方法である現象学的アプローチをより深く学び修得するための研究会に参加したり、同じ研究方法を用いて看護研究を行った経験者に助言を求めた。 その結果、分析方法の更なる理解と実際の分析手順についての再検討を要することが判明し、データの再分析が必要となったため、論文作成にまでは至らず、現在2度目のデータ分析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究の学問的基盤であり研究方法にも関連する解釈学的現象学およびデータ分析方法について、国内の看護研究論文はまだ少なく、解釈学的現象学を修得している看護研究者も非常に少ない。研究者が採用するvan.Manenの現象学的アプローチ方法については、国内はもとより国外も先行研究や参考となる文献が少なく入手に苦労している。研究者は国内の文献やワークショップを活用し研究方法の修得に務めたり、現象学者から指導・助言をうけながら、本研究を計画し取り組んでいる。 平成24年度始めに、すでに収集してあったデータ分析に取り掛かり3か月ほど費やし8割ほど進めたが、分析手法の更なる理解や分析手順の変更が必要なことが判明した。そこで改めて、学問的基盤の理解のための研究会参加による継続学習、および分析手法の再検討を行う必要があり、より詳細・丹念な分析を行う必要が生じたため、当初の計画より進行が遅れる状態となった。
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今後の研究の推進方策 |
次年度使用額67,973円が生じた状況については、当初の計画では、研究内容の妥当性の検討を目的とした学外研究者および看護実践者との面談に要する交通費や謝礼を計上していたが、データ分析が進まなかったことで面談の設定には至らず、交通費や謝礼の支出が必要とならなかったためである。 平成25年度は、当初の計画よりデータ分析に非常に時間を必要とすることを踏まえ、平成24年度の研究実施計画を継続とし、まず一般病棟入院中の終末期がん患者を対象とした研究について論文作成、投稿、学会発表を行う。論文投稿後、緩和ケア病棟入院中の終末期がん患者を対象とした収集済みのデータの分析を進めることを達成目標とする。その過程において、次年度使用額67,973円を学外研究者および看護実践者との面談のための交通費および謝礼に使用する予定である。 そして平成26年度前半に緩和ケア病棟入院中の終末期がん患者を対象とした研究論文の作成、投稿、学会発表を目指すと共に、平成26年度末までに研究課題である「病院で療養生活を送る終末期がん患者の主体性を理解するためのアセスメントツールの開発」に取り掛かり、成果報告を行うと共に次の段階の研究について検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究遂行に必要な、データの関連情報の収集および臨床実践家との面談のためにフィールドへ出向くための諸経費、研究者の所属施設外部に在籍する現象学者からの指導を受けるための諸経費、研究方法修得のための継続的な研究会参加への諸経費、学会参加・発表のための諸経費、国内外の文献の複写依頼および購読、プレゼンに必要な機器の購入、文具類の購入に使用予定である。
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