研究課題/領域番号 |
24593302
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
吉田 寿子 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60437788)
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研究分担者 |
鶴屋 和彦 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20372740)
谷口 正智 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60419562)
中野 敏昭 九州大学, 大学病院, 助教 (10432931)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 腎臓リハビリテーション / 腹膜透析 |
研究概要 |
本研究の最大の目的は,腹膜透析における包括的腎臓リハビリテーションプログラムを作成することである. 2012年は,在宅腹膜透析患者の栄養の評価及び,QOLと認知機能の測定を行った.また,予後や運動量との関連を調査するための情報を得るために日常生活活動調査を行った.本研究開始前からのMRIデータ併せて解析し,腹膜透析患者の認知機能の低下速度とMRIを用いた脳容積の減少率について明らかにした.ただし,これらと残存腎機能や認知機能,貧血などとの関連は明らかにできていない. 栄養面では,管理栄養士による定期的な栄養指導を実施するだけでなく,デジタルカメラを用いて自宅での食事記録を行い,栄養摂取量の客観的な評価に努めた.評価方法や再現性,また指導方法(患者へのフィードバック)などについては現在検討中である.医師,看護師,栄養士がそれぞれ複数で関わっている現状から,次年度はまず,腎臓リハビリテーションの概念をチーム内で統一させた上で,継続的な栄養指導の効果を明らかにする.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
栄養指導による効果を評価することが難しく,指導内容の統一を得る段階まで至っていない.効果的な指導間隔や評価方法を明らかにすることが必要である.
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今後の研究の推進方策 |
腹膜透析患者の排液および尿中のクリアランス能については,評価ができている状態である.引き続き定期的に評価を行う.さらに今後は,バイオインピーダンス法による筋肉量測定および日常生活活動量記録から運動量の評価を行うことを目指す.栄養面については,記録方法は定着したので,医師および看護師,栄養士の間で指導介入のタイミングや内容を統一し,栄養指導の効果の評価につなげる.
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次年度の研究費の使用計画 |
QOLや日常生活についてのアンケート用紙作成および活動量計の購入を行う.また,研究発表を行う際の旅費として計画している.
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