本研究では、がん患者のレジリエンスを強化支援する看護モデルの開発と検証を行うことを目的とした。レジリエンスは、困難な状況から回復する動的なプロセスであり、重要アイテムとして潜在的な能力、意図的な努力、認知する力、変動性が抽出された。この4つの概念からなる尺度原案に基づいて調査を実施し、最尤法による因子分析(プロマックス回転)を行ったが、内容の解釈には困難を伴ったため、探索的因子分析を実施し、固有値の状況から3因子を想定して、再度因子分析を行い、内容の解釈段階にある。 レジリエンスを強化支援する看護介入は、“気持ちの変化を気にかける”、“患者自身の力に意識を向ける”などであることが示唆された。
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