研究課題/領域番号 |
24593305
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
古賀 明美 佐賀大学, 医学部, 准教授 (00336140)
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研究分担者 |
大田 明英 佐賀大学, 医学部, 教授 (40128129)
赤木 京子 佐賀大学, 医学部, 助教 (20423981)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 生活の質 / 持続血糖モニタリング |
研究概要 |
【目的】持続血糖モニタリング(CGM)による治療介入が療養生活及ぼす影響とQOLの関連について質的・量的の両側面から縦断的に調査することである。 【方法】CGMによる治療介入前と26週間後に、SEIQOL-DW、SF-36、DTSQによるQOLに関する調査、および病気関連要因、活動量(歩数)について調査した。 【結果】調査完了者は、CGM群3名(男性1名、女性2名)で平均年齢56.7±7.6歳、従来の治療を受ける対象群8名(男性3名、女性5名)で平均年齢58.8±11.1歳であった。CGM群のベースラインのHbA1c(NGSP)8.2%から26週後7.8%に改善したが、低血糖の平均回数は7回/月から24週間後10回/月に増えた。インスリン使用の平均回数は5回/日から4.5回/日に減少した。活動量は、7874歩から10390歩に増えた。SEIQOL-DWの重要な領域には、「家族」「健康」で、SEIQOL-DWインデックスは63.7点から83.1点に増えQOL得点が高くなった。DTSQ得点は25点から26点へわずかに高くなった。一方、対象群のベースラインのHbA1c(NGSP)7.3%は、24週後7.7%に悪化し、低血糖の平均回数は2.6回/月から3.7回/月に増えた。インスリン使用の平均回数は4.1回/日から4.2回/日にわずかに増えた。平均活動量は、4827歩から5207歩に増えた。SEIQOL-DWの重要な領域には、CGM群と同様に「家族」「健康」で、SEIQOL-DWインデックスは72.0点から65.6点に減少した。DTSQ得点は、28点から31点へわずかにQOLが高くなった。 【考察】重要な生活の領域は両群に違いはなかったが、CGM群のSEIQOL-DWインデックスが介入後に上昇した。今後、対象者数を増やして実証する必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究施設において、研究対象である持続血糖測定((continuous glucose monitoring : CGM)による治療介入者数が計画していた数よりも少ない。
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今後の研究の推進方策 |
研究対象である持続血糖測定((continuous glucose monitoring : CGM)による治療介入者数の確保が必要である。十分な研究対象者を確保するために、連携研究者である医師と打ち合わせを進めている段階である。また、研究協力者を増やすなど研究組織の拡大を図る予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度の設備備品としてデータ解析用ノートパソコンの購入を予定していたが、データ収集の数が少なかったこともあり既存のパソコン1台で対応できた。本年度は、データの数を確保するとともに解析のためのノートパソコンを購入予定である。また、対象者が増えることによりメドトロニック社のCGMS-Goldの連続血糖感知センサーの購入が増える予定である。
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