研究課題/領域番号 |
24593311
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研究機関 | 群馬県立県民健康科学大学 |
研究代表者 |
中西 陽子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (50258886)
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研究分担者 |
二渡 玉江 群馬大学, 保健学研究科, 教授 (00143206)
倉林 しのぶ 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (20389753)
小林 万里子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (20433162)
広瀬 規代美 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 准教授 (80258889)
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キーワード | がん終末期 / 壮・中年期 / 男性遺族 / 心理経過 |
研究概要 |
本研究の目的は、終末期がん患者の妻を看取った壮・中年期男性遺族が、妻の死後から現在(約3年経過)までに、どのような問題を抱え、どのような心理経過を辿ったのか、その経過の中で心理状況に変化を及ぼしたきっかけは何であったのかを明らかにするとともに、遺族になってからの心理経過のプロセスにおいて、看護の支援の必要性をどのように捉えているのかを明らかにし、妻を亡くしたそう・中年期男性遺族の心理支援プログラムを作成・評価することである。 今年度は、昨年度の計画の遅れを取り戻すことも視野に入れ、データを蓄積するために、研究対象者の選定、研究協力への依頼・連絡、研究協力への同意の確認の手続きを経て、面接調査を実施した。男性遺族の心理経過の特徴を明らかにし、その特徴に対応したプログラムの一般化を図るためには、データの蓄積が必須であり、施設における研究協力者との連携を取りながら、データ蓄積を目的とした研究活動を展開した。 本研究は、筆者が代表者となっている前研究課題から派生した継続的研究であり、対象者となる男性遺族のうち一部はすでに前研究の過程にて調査を実施しているため、これらの対象者のデータから翔・中年期男性遺族の心理経過を分析し、途中段階の成果発表(第39回日本看護研究学会「終末期がん患者の妻を看取った壮・中年期男性遺族の心理経過」を発表)を行った。男性遺族の心理経過の特徴として、女性遺族との差異を示唆する結果が得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は、データ蓄積のために面接調査を実施したが、対象者の包含基準を満たす母集団が小さいことに加えて、今年度は研究協力の同意を得ることが困難であり、目標とした研究対象者人数の確保ができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
研究対象者の包含基準に照合し、対象者を選定するため、性別と発達段階の制限がかかるため、研究対象者の母集団が小さくなる。そのため、研究成果の一般化のためにも、データ数の確保が困難な場合には、26年度については、他の協力施設への働きかけも考慮に入れて、研究計画を検討する必要がある。他施設への対象の拡大をする際は、施設間差等の条件の統一などの包含基準の再検討が必要である。
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次年度の研究費の使用計画 |
前年度の研究協力施設の倫理審査の承認が予定時期より遅れたため、調査開始の時期が遅れ研究の全体計画が遅れる傾向にあった。また、本年度の調査に関しては前年度の予定分も含めて調査自体は実施したが、研究対象者の確保が困難でありデータ蓄積が目標値にまで達せず、途中段階の成果発表に至らなかった。 そのため、分担金等を含めた今年度予算額の全額を使用できず、繰り越すこととなった。 次年度使用計画としては、物品費は、研究成果の公表のための文献及び関連図書、調査で使用する文具、通信に関する物品を予定する。旅費については、調査対象者の面談のための交通費、研究に関連した定期勉強会の交通費、成果発表のための学会旅費等を予定する。人件費・謝金については、調査対象者の面接の謝礼、逐語録作成の人件費、専門的知識の提供の人件費を予定する。その他として、学会参加登録費や学会誌投稿料等を予定する。
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