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2013 年度 実施状況報告書

慢性肝炎患者に対する外来看護システムの開発とその有効性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 24593313
研究機関首都大学東京

研究代表者

島田 恵  首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (20505383)

研究分担者 正木 尚彦  独立行政法人国立国際医療研究センター, 肝炎情報センター, 肝炎情報センター長 (40219316)
キーワード外来看護 / 慢性肝炎 / HIV/AIDS看護 / セルフマネジメント
研究概要

慢性肝炎患者およびHIV/AIDS患者に対する外来看護の実態調査を行う目的で、まず慢性肝炎患者の外来看護経験が豊富な看護師5名からのヒアリングにより、肝炎看護師に求められるコンピテンシーなどに関する意見を求めたところ、慢性肝炎の治療や看護に関する基礎的な知識を習得するだけでなく、外来看護の理解や外来看護技術(面談など)、外来看護師としての学習方法などに関する習得の必要性があげられた。
このヒアリング結果と、外来看護の先駆的実践例であるHIV/AIDSコーディネーターナースによる外来療養支援16項目を参考に、「慢性肝炎患者に対する外来看護の実態調査」および「HIV/AIDS患者に対する外来看護の実態調査」を行い、肝炎看護師が外来看護をどのように実施しているか、また、実施に際しどのような課題があるかについて、外来看護師440名(肝炎看護師80名、HIV/AIDS看護師360名)を対象に調査した。
初年度に実施した、内服治療を継続する必要がある慢性肝炎患者に対する調査から、「内服必要性の認識の低さ」「内服に伴う生活上の制限」がアドヒアランス低下に関連しており、慢性肝炎患者に対しては継続的な説明や注意喚起によって内服忘れ等を予防すること、治療開始前から日程調整や対応の工夫、十分な説明やコミュニケーションをとって、個人の生活背景に合わせた治療スケジュールを立てられるよう支援することが必要であると考えられた。外来療養支援16項目には、これらの支援も含まれている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

「慢性肝炎患者に対する外来看護の実態調査」および「HIV/AIDS患者に対する外来看護の実態調査」を実施する時期が年度後半にずれ込んだため、結果の分析が遅れている。

今後の研究の推進方策

次年度は、「慢性肝炎患者に対する外来看護の実態調査」および「HIV/AIDS患者に対する外来看護の実態調査」の結果をもとに、外来において求められる看護を分析する。さらに、それらの看護を外来で実施する上で必要となる知識、技術を抽出し、肝炎外来看護師を育成するためのプログラム案を作成する。
肝炎診療ネットワークに属する病院を中心に、看護師育成プログラムへ参加希望の看護師を募り、順次、プログラムを実施する。
肝炎外来看護師の育成プログラムを修了した看護師を「修了群」、プログラムへの参加なしに外来看護を実践している看護師を「未修了群」として、2群間でアウトカム比較を行い、育成プログラムの評価と肝炎外来看護師による実践評価を行う。

次年度の研究費の使用計画

今年度、肝炎外来看護師の育成プログラムを作成し、研修を開始する予定であったが、プログラム作成のための外来看護実態調査が遅れたため、研修実施に至らず旅費等が残る結果となった。
次年度は、肝炎外来看護師の育成プログラムを作成し、研修を開始すると同時にフォローアップによるプログラム評価を継続的に実施する予定であり、旅費、人件費・謝金としての使用を見込んでいる。

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公開日: 2015-05-28  

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