外来で放射療法中のがん患者へPILテストを用いた看護介入の患者のQOLや心理的適応への効果と放射線部門の医療関係者への効果を検討した。看護介入を受けた患者は、治療経過に伴って絶望感が減少していく傾向と乳がん患者では、QOLとQOLの精神心理面の改善がみられていた。PILテストを手がかりに人生観や病気苦悩観、死生観について対話することは、絶望感軽減に影響を与え、乳がん患者には生活の質と精神心理的な生活の質の改善効果が推察された。また、放射線治療部門の医療者は患者理解の促進や患者への利益を評価する一方で、患者対応への戸惑いがみられていた。それゆえ、チームアプローチが重要であることが示唆された。
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