本研究はクローン病患者の看護に携わる看護師への調査とクローン病患者への調査をもとに、クローン病患者のセルフマネジメントの実態を明らかにすることを目的としている。 昨年度は協力の得られた医療機関に通院するクローン病患者に協力を依頼し、同意の得られた12名の参加者に半構成的インタビューを行った。今年度インタビューの分析をしていく中で、参加者の条件を一定の医療機関から広げる必要性を考え、他団体に協力を依頼することにした。その結果、あわせて18名の参加者を得て、調査を終えることができた。 インタビューからクローン病患者がとらえるセルフマネジメントについて、サブカテゴリー、カテゴリーに整理した内容をもとに質問紙を作成する段階にある。また並行して質問紙調査を行いたいと考える医療機関および団体と、協力依頼の交渉を行っているところである。平成29年度は、これまで行ってきた看護師への調査及び患者への調査の結果を踏まえて作成した質問紙による調査を行い、質問紙の信頼性・妥当性を検討する予定である。
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