クローン病の患者教育プログラム作成への示唆を得るため、看護師および患者各々にセルフマネジメントの実態についてインタビューを行った。その結果、クローン病の症状や程度が個々に異なることから、適切な治療を得るため医療者と協力し合い、自分の病状を適切に把握し社会生活の中で周囲に配慮しながら自分なりの基準で療養法を調整していること、医療者だけでなく家族や同病者など周囲の資源を活用しながら療養している実態が明らかになった。 今後は質的研究によって明らかになった実態に基づきクローン病患者のセルフマネジメント尺度案を作成するとともに、実際にセルフマネジメントとその要因を明らかにし、教育プログラムを検討していく。
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