研究課題/領域番号 |
24593323
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 香川県立保健医療大学 |
研究代表者 |
小林 秋恵 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 助教 (10405532)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 再発予防 / 初発脳梗塞 / 健康認識 |
研究概要 |
本研究は,初発軽症脳梗塞患者への薬物療法を核とした再発予防教育プログラムを構築するための一資料とするための,関連検証型,縦断的観察研究である.研究目的は,脳梗塞再発による重症化予備軍である初発軽症脳梗塞患者の健康認識,健康行動特性,服薬に関する認識と行動等について,発症後1年間の経時的変化,およびそれらの関連要因を明らかにすることである. 平成24年度は,研究開始にあたっての準備とデータ収集を行った. ①研究計画について,対象者を選定していただく施設3か所に説明を行い,研究協力の依頼を行った.研究者所属の施設および対象者選定施設3か所の倫理審査を受審し,すべての施設の倫理審査で承認が得られた. ②本研究は脳梗塞発症後入院中,3か月後,6か月後,12か月後の計4回にわたりデータ収集する縦断的研究である.対象者の選定を開始し,脳梗塞発症後入院中の29名から,面接インタビューと質問紙法により第1回目のデータ収集を行った.また,15名から発症後3か月後の状態を電話インタビューと質問紙郵送によりデータ収集を行った.3ヶ月の時点での脱落者は2名であり,8割程度のフォローアップができている. ③収集したデータをフォーマットに随時入力している. 対象者選定施設との協力体制も整い,今後のデータ収集も円滑に進むと考えられる.脳梗塞を初めて発症した直後は健康に対する認識が高まっており,服薬行動や受診行動も適切に行えているが,軽症であるがゆえにその認識・行動の変化が予測される.その変化の状態と関連要因を探索することは,今後の再発予防教育に示唆が得られる.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実施計画では,平成24・25年度中に対象者100名からデータ収集する予定としている.平成24年度は対象者選定施設への協力依頼や倫理審査に時間を要したため,第1回目のデータ収集は対象者29名であった.研究期間から考慮すると順調な進展である.
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度も引き続きデータ収集とフォーマットへの入力を継続する.1年間のフォローアップ中のデータも蓄積されつつあるため,対象者個々の健康認識,健康行動特性,服薬に関する認識と行動等について経時的変化を明らかにしていく.
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度は主に本研究開始の準備とデータ収集を行ったため,成果発表には至らなかった.そのため,成果発表のための旅費およびデータ収集のための旅費の支出が使用計画よりも少なかった. 平成25年度は,引き続きデータ収集を継続するため,データ収集のための旅費,セミナー出席のための旅費,質問紙郵送料,1年間のフォローアップが終了する対象者への謝金等を計画している.
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