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2013 年度 実施状況報告書

乳がんサバイバーのレジリエンスを促進する外来看護援助モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24593327
研究機関高崎健康福祉大学

研究代表者

砂賀 道子  高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 講師 (50389748)

研究分担者 二渡 玉江  群馬大学, 保健学研究科, 教授 (00143206)
キーワード乳がんサバイバー / レジリエンス / 尺度開発
研究概要

レジリエンスは困難を乗り越えていくために必要な力であるが、危機に際してのみ活性化されるのではなく、長期的に人の生きる意欲に影響を持つといわれているため、乳がんサバイバーの支援に有効な指標となると考え、尺度開発に取り組んでいる。
平成24年度に、第1段階のレジリエンス尺度開発として乳がんサバイバーのレジリエンスの構成要素を明確にし、平成25年度は、乳がんサバイバーのレジリエンスの構成要素を基に、概念分析によるがん体験者のレジリエンス特性と、欧米の先行研究であるResilience Development Model、The Adolescent Resilience Modelや、小花和(2004)のレジリエンス要因、他の類似した既存尺度を参考に項目候補の収集を行った。その結果、約100項目にわたる尺度原案を作成した。その尺度原案をがん看護の専門家(がん看護専門看護師、乳がん看護認定看護師及びがん看護研究者)10名に、表現の適切性、内容妥当性などについてスーパーバイズを受けた。現時点では、その結果を受け尺度項目の一致率を算出し、研究分担者と共に検討を重ねている。特に一致率の低い項目や、分類に迷った項目について、その要因を検討し、表現を修正・洗練化している。同時に、乳がんサバイバーのレジリエンスの構成要素について日本がん看護学会誌に論文投稿し、受理された。平成26年5月に発刊予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

レジリエンスに関する研究は増えてきているが、未だ言葉の定義が一定していないと考えれ、専門家それぞれの理解度に違いがあった。また、研究者の表現の適切性にも問題があり、その行為の目的により複数の分類が考えられてしまうような不適切さを指摘された。そのため、検討するための時間が多く費やされたことが大きな遅れの原因であると考える。
また、プレテスト・本調査を行う予定の施設2か所の研究協力者が産休に入られたことで、予定通り調査を開始できない状況となっている。調整を円滑に進められなかったことも一因である。

今後の研究の推進方策

主な調査施設1か所については、研究協力者が職場に復帰する予定のため、可能な限り多くの調査を行っていく。もう1か所については、今年度の調査は無理であることから、他の施設に協力を依頼していく。調査の進捗状況を考慮して、調査期間を延長することも考える必要がある。

次年度の研究費の使用計画

次年度使用額が生じた理由は、尺度項目の作成に時間がかかりすぎたことと、調査が開始できなかったことにより、特に人件費・謝金が使用できなかった。
調査を開始できれば、プレテストや本調査で200~300名に対する謝金、郵送法も行っていくため郵送時にかかる封筒・切手代などが必要である。データ入力補助者に対する人件費、尺度の信頼性妥当性の検討のための専門家との会議費用、謝金も必要となる。さらにがん患者の看護・治療等に関わる最新の知識を得るための図書購入費、文献複写に関する費用、論文投稿や別刷費などを計上する。

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公開日: 2015-05-28  

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