研究課題/領域番号 |
24593331
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
中島 恵美子 杏林大学, 保健学部, 教授 (10449001)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 放射線療法 / がん患者 / 教育支援モデル / コーチング |
研究概要 |
今回の研究テーマ「放射線治療を受けるがん患者への看護支援モデルの開発」を実施するにあたり以下の点につき平成24年度は取組んだ。 1)がん治療における放射線治療に関する情報収集を文献リサーチにより実施した 2)放射線治療を受けるがん患者の副作用対策などを含めた最新の情報収集を文献リサーチにより実施した。 3)放射線治療を受けるがん患者に対する教育方法について文献リサーチにより情報収集を行いコーチングモデルの導入方法を検討した。 4)コーチングにおけるGROWモデルの適応についてコーチングに精通している研究者と検討した。 上記の1)から4)に重点を置き情報収集をした。その結果、放射線治療を受けるがん患者は外来通院と入院しながらの治療とに分けられ、そのどちらかにより教育方法も分けて考える必要があることが示唆された。まずは外来通院患者を対象に調査を進めることが必要という結論となった。そこで、外来通院患者はセルフケア能力が比較的良好であることに着眼し、教育方法にコーチングを用いることとした。このコーチングを臨床に適応出るように一般的に知られているコーチングのGROWモデルについて、放射線を受けるがん患者用に変更し、そのモデルの信頼性を確保するために検討をおこなった。この信頼性確保のための検討にはコーチングに詳しい研究者とともに実施した。その結果、その信頼性の確保が得られたため、臨床に適応すべく準備を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究進度としてやや遅れている点につき以下の理由が挙げられる。 1)大学業務との関係で研究進行がやや遅れてしまった。 2)コーチングにおけるGROWモデルを本研究において臨床適応するための作成、およびその信頼性の確保に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の進め方として以下の点を予定している。 1)研究実施にあたり、倫理審査申請書の作成を実施する。2)患者からのデータ収集にあたり、関係する診療科への調査説明を実施する。3)放射線治療を受けるがん患者からに対する調査を実施する。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究費の使用計画としては、1)放射線治療を受けるがん患者に関する看護についての情報収集として、学会への参加を予定している。2)データ収集に必要な機材の購入を予定している。3)データ収集後に入力し解析に必要となるソフト、およびデータ入力に必要な人件費を予定している。
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