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2014 年度 実施状況報告書

芳香性植物油を用いたセルフケアによるしびれ症状軽減効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 24593334
研究機関順天堂大学

研究代表者

高谷 真由美  順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (30269378)

研究分担者 青木 きよ子  順天堂大学, 医療看護学部, 教授 (50212361)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2017-03-31
キーワード閉塞性動脈硬化症 / 生理的発汗 / 血流促進 / セルフケア / 芳香性植物油
研究実績の概要

研究目的2)では、しびれを軽減するためのセルフケアの方法・根拠を文献検討から明らかにするとしていたが、しびれを有する慢性疾患患者のセルフケアの実態についてはほとんど報告がみられなかった。したがって、平成26年度は閉塞性動脈硬化症で外来受診中の患者を対象にして、しびれや冷え、セルフケア行動の実際を調査するための質問紙調査を計画し、実施した。質問紙調査作成にあたって、閉塞性動脈硬化症の治療を専門とする循環器内科医および慢性疾患専門看護師から、対象患者がどのように症状に気づき、どのような経過をたどって受診するのか、入院治療時の反応などの聞き取りを行った。血流を回復させるための薬物療法、外科的治療法は確立しているが、セルフケアについてはほとんど何も行っていない人が多く、効果的なセルフケア方法については患者と医療者両方が有効な情報を求めいることが一部明らかになった。質問紙調査は平成27年5月31日までの予定で実施しており、現在25名程度から質問紙が回収されている。
研究目的3)の末梢の冷えを自覚する健常者に対し、芳香性植物油を前腕に塗布し血流促進効果を立証する、に関しては、前年度、生理学的指標として血流計・サーモグラフィーに加えて手掌の生理的発汗を追加する計画に変更し、引き続き測定方法とプロトコールの修正を行った。所属施設の倫理審査において、倍賞保険への加入を奨励され、倫理委員会の承認が得られた後に保険加入の手続きを行った。26年度中にデータ測定を実施できた被験者がいなかったため、今年度継続して行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究目的2)に関しては、既存の文献のみでは必要な情報が不足してるため、実態調査を計画に追加して実施したため、その後に続く目的3)以降の実施が遅れていると考えられる。また、目的3)は被験者の皮膚に芳香性植物を塗布する介入研究であるため、安全性への慎重な配慮が必要とされ、倫理委員会での承認を得るのに時間を要したこと、その後保険手続きが終了するのを待っていたことからも実施が遅れた。

今後の研究の推進方策

目的2)に関しては、現在実施している閉塞性動脈硬化症患者のしびれ症状とセルフケアの実態調査を加えて、文献検討結果をまとめ、研究目的4)につなげる。研究目的3)は引き続き研究対象者を募ってデータ収集を実施し、今年度中に20名を目標にデータ測定を行う。同時に研究目的5)で外来通院患者に介入を行う計画を具体的にし、倫理委員会への申請を行う。

次年度使用額が生じた理由

研究目的3)の実施が遅れており、データ測定に必要な芳香性植物油や機器使用に伴う消耗品、データ測定補助物品、分析ソフトなどを購入していないため。

次年度使用額の使用計画

上記に記載した物品(芳香性植物油、測定機器用消耗品、補助物品、分析ソフト)を購入する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 外来通院中の閉塞性動脈硬化症患者のセルフケア行動と関連要因2015

    • 著者名/発表者名
      高谷真由美
    • 学会等名
      第11回医療看護研究会
    • 発表場所
      浦安市
    • 年月日
      2015-03-06 – 2015-03-06

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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