研究課題/領域番号 |
24593342
|
研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
カルデナス 暁東 大阪医科大学, 看護学部, 准教授 (80434926)
|
研究分担者 |
森脇 真一 大阪医科大学, 医学部, 教授 (40303565) [辞退]
福井 奈央 大阪医科大学, 医学部, 助教 (80625880) [辞退]
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | アピアランスケア / ボディイメージ / 慢性疾患 / 成人女性 / メイクセラピー / 生活の質 / 社会復帰 |
研究実績の概要 |
成人期のアトピー性皮膚炎女性患者のみならず、皮膚筋炎やSLEの患者の場合は、月経周期において皮膚症状の増悪がみられるうえにステロイド剤の副作用として、皮膚トラブルやムーンフェイスが出現する。また、顔面神経麻痺のある患者の場合は肌のトラブルがないものの、表情筋のアンバランスのため、外見上の問題が生じてしまう。これらの患者は社会、家庭において重要な役割を担っているため、円滑な社会生活を送ってもらう目的で、本学附属病院で「メイクセラピー看護外来」を開設し、研究者はその外来の運営担当者となっている。 今年度は、30歳代の皮膚筋炎患者2名とアトピー性皮膚炎患者1名、50~60歳代の顔面神経麻痺の患者5名を対象に、トータルスキンケア看護支援プログラムを実施した。顔面神経麻痺のある患者は、月経周期における症状の変化がないため、今回は閉経後の患者も対象とした。最終的なデータ分析が途中ではあるが、皮膚トラブルのある患者には、皮膚状態の改善、またほとんどの患者には、POMS(気分評価尺度)等のスコアの改善がみられている。つまり、今回のプログラムは患者の皮膚状態の改善とストレスの軽減には有効ではないかと考えている。 疾患、治療内容によって、同じく外見上の悩みを抱いている患者でも、スキンケアやメイクセラピー、治療生活に伴うセルフマネジメントの助言等が異なる部分があると、今年度の研究を通して感じている。今後より患者の個別性に対応できるプログラムの内容となるよう、そこの違いを整理し分析していく必要もある。
|