医療者と患者ピア・サポーターの協働によるサポートシステムである乳がんピア・サポートプログラムの評価を行った。まず、テキストマイニング手法により、ピア・サポート提供の実態を概観した。概観を把握した上で、次に、その詳細な内容について、質的帰納的分析を用い評価し、4カテゴリーから成る「プログラムの特徴によるメリット」、4カテゴリーから成る「受けたピア・サポートによるメリット」、および1カテゴリーの「デメリットおよび課題」が明確となった。また海外のピア・サポートプログラムの実態の把握や患者会への参加等により、乳がん以外の疾患へのピア・サポート介入の可能性について検討した。
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