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2015 年度 実績報告書

助産師外来で活用できる妊娠期アセスメントツールの開発と実用化に向けたシステム構築

研究課題

研究課題/領域番号 24593350
研究機関東北大学

研究代表者

中村 康香  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10332941)

研究期間 (年度) 2013-02-01 – 2016-03-31
キーワード看護学 / 妊娠期 / 夫婦 / コペアレンティング / アセスメントツール / アプリ
研究実績の概要

平成27年度は、妊娠期のアセスメント指標の開発として、妊娠期快適性尺度短縮版、日本語版コペアレンティング関係性尺度(Feinberg,2010)に取り組んだ。妊娠期快適性尺度短縮版は、内容妥当性、基準関連妥当性、構成概念妥当性が確保され、尺度全体のα係数=.934、各下位尺度α=.796-.893と良好な内的一貫性が確認された。探索的因子分析の累積寄与率は81.0%であり、5因子15項目となった。確証的因子分析でも良好なモデル適合度が得られた。日本語版コペアレンティング尺度は開発者より許可を得てWHOの手順に従い開発を行った。内容妥当性、基準関連妥当性、構成概念妥当性が確保され、尺度全体のα係数=.856、各下位尺度においてはα=.664-.950とまずまずの内的一貫性が確認された。
また昨年度に引き続き、海外におけるcoparentingを促進するためのプログラムの内容の検討を行い、その一部を日本語に訳し、日本文化における適用可能性を検討した。
電子コンテンツに関しては、この数年で著しい発達をしており、システムを構築する前段階として、タブレット端末やスマートフォンに対応した、現存しているアプリの調査を行った。iPhoneに対応する無料で入手でき、妊娠期に使用できるアプリの探索を行ったところ、2015年2月現在で98件が認められた。それらは妊娠週数や胎動、陣痛のカウントに関係したもの、妊娠経過や胎児の成長、社会サービス、育児準備物に関する知識提供に関係したもの、妊娠経過や心理的変化、胎児の成長などの記録に関係したもの、そして母同士のコミュニティに関係するものに分類された。地域限定で提供されているものや、妊婦だけでなく夫などの家族と共有できる機能を持つアプリ、また妊娠期だけでなく、妊娠前から育児期まで継続して使用できるものなど、その機能は多岐にわたることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 就労妊婦における妊娠期の快適性の特徴2015

    • 著者名/発表者名
      小川彩,中村康香, 跡上富美, 吉沢豊予子, 武石陽子
    • 雑誌名

      母性衛生

      巻: 56(2) ページ: 292-300

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Reliability and Validity of the short form of the Prenatal Comfort Scale(PCS)2015

    • 著者名/発表者名
      Takeishi Y, NakamuraY, Kawajiri M, Atogami F, Yoshizawa T
    • 学会等名
      The 35th Academic Conference of Japan Academy of Nursing Science
    • 発表場所
      広島(広島国際会議場、広島市文化交流会館、JMSアステールプラザ)
    • 年月日
      2015-12-05 – 2015-12-06
  • [学会発表] 服部奈都季, 中村康香, 武石陽子, 跡上富美, 吉沢豊予子:「親になること」とはどのようなことか?-妊娠期に焦点を当てた文献検討より-2015

    • 著者名/発表者名
      〇服部奈都季, 中村康香, 武石陽子, 跡上富美, 吉沢豊予子
    • 学会等名
      母性衛生学会学術集会
    • 発表場所
      盛岡(いわて県民情報交流センター、盛岡市民文化ホー ル)
    • 年月日
      2015-10-16 – 2015-10-17

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公開日: 2017-01-06  

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