研究概要 |
「継続助産ケア実践研修プログラム」は、プライマリーケアの場で、新人助産師が、卒後2~3年で到達するといわれている1人前のレベルになるまでの一貫した研修プログラムである。この中には継続して妊産婦のケアを実践することを含み、本研究は、このプログラムとシステムの構築を目指すものである。 平成24年度は、研修プログラム作成の準備とし、国内外の新人助産師に提供されている研修内容を調査する予定であった。しかし、平成24年6月にフィールドとなるクリニックに新人助産師の就職が決まったことを受け、平成25年4月から新人助産師の教育が開始することが決定した。さらに、日本看護協会から新人助産師研修ガイドラインが示され、国内調査から明らかにすべきことが明確になった。以上から、平成25年度に予定していた研究実施内容を前倒しし、実施している。平成24年10月までは、看護基準・手順の作成、新人教育に向けて助産学生の実習指導を活用したOJTを重ねた。11月から月2回、大学・クリニック合同検討会を持ち検討を重ねた。 3年間のプログラムのゴールは、ローリスク妊産婦に対する妊婦健康診査、分娩管理、産後の母子までトータルケアが提供できる助産師の育成と設定した。各年度の達成課題は、1年目分娩管理と産褥母子のケア、2年目妊婦健診、3年目妊婦健診から産後1か月まで継続した助産ケアの実践と定め、1年目のプログラムを作成した。欧米の助産師教育における分娩介助件数40例を参考に、1年間を10,20,30,40例,1年の5時点をマイルストンとし、期間毎の到達目標、教育方法を定めた。また教育に用いる業務・到達度チェックリストを作成した。成果は、助産師教育協議会、山梨看護学会、日本助産学会で学会発表し、第30回国際助産師連盟学術集会で発表するため演題登録をした。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年4月より新人助産師教育の実施となった。計画を修正し「1年目の継続助産ケア実践研修プログラム」を作成したため余剰金が生じた。1.1年目の到達度の記述:マイルストン毎・フォーカスグループインタビューのデータ収集にかかる交通費、テープ起こし、対象者への謝礼、レコーダーを見積もる。2.卒後集団教育:卒後教育を年3回企画し、講師交通費、謝金を計上する。3.「継続助産ケア実践研修プログラム」2年目の教育プログラムの作成にあたり、クリニックスタッフと共にマイルストン毎4回、10月以降、月2回のペースで合同検討会を実施する。4.成果発表:第30回国際助産師連盟学術集会で発表するため演題が採択後、発表原稿やポスターを作成し、ネイティブによる指導を受ける。国内の助産関連の学会で発表する。 1.1年目の到達度の記述 1回60分×2名(東京反訳簡易見積参照 18,000円) 5回分 180,000円,フォーカスグループインタビュー 2時間(36,000円) 36,000円,交通費 インタビュー 2,100円×5回,フォーカスグループインタビュー交通費 卒業生7名(山梨県6名、横浜1名) 約5万,謝礼:7人×3000円 21,000、縦断2名、10,000円×2人 20,000,キングジム:ミーティングレコーダーMR360 34,650円,ソニー:メモリーカードレコーダー ICD-LX30 SONY 7000円 2.卒後集団教育 講師講演謝金 20,000円×3回,交通費(都内) 15,000円×3回 3.継続助産ケア実践研修プログラム2年目の作成 会議費:お弁当700円×10人×16回 112,000円,会議費交通費 2,100円×12回×5人=126,000円 4.成果発表 英文校閲など、100,000円,ポスター作成 30,000円,国内学会での発表 300,000円(大阪、埼玉など)
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