研究課題/領域番号 |
24593376
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研究機関 | 宮城大学 |
研究代表者 |
塩野 悦子 宮城大学, 看護学部, 教授 (30216361)
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研究分担者 |
大久保 功子 東京医科歯科大学, その他の研究科, 教授 (20194102)
山田 志枝 山形大学, 医学部, 助教 (50568798) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 夫婦 / 産後 / 相互作用 / 初産婦 / 教育プログラム / 看護 / 両親クラス |
研究実績の概要 |
平成26年度は、本調査(プログラム評価研究)の準備段階であり、プログラム作成、評価尺度選定、質問紙作成、倫理委員会への申請(2月承認)、研究協力施設のリクルート等に終始し、予定よりかなり遅延したが、1年間の延長申請をして、データ収集を平成27年3月より開始した。 産後夫婦の相互作用を促す教育プログラムの作成については、研究代表者が担当する両親クラスで実施して、検討を重ねた。プログラム評価尺度においては、様々な夫婦関係満足尺度や精神健康尺度を吟味して使用尺度を選定した。さらに質問紙項目を策定し、「出産後の夫婦の相互作用を促す予期的看護支援プログラムの有用性の検討」と題した研究計画書を作成し、研究代表者所属先の倫理委員会に申請を行い、承認を得た。 なお、調査対象は介入群50組と対照群50組を目的として行うため、より多くのフィールドの確保を必要とし、介入群は3施設、対照群は5施設に依頼し、対照群の1施設では施設倫理委員会への申請を行った(3月)。さらに介入群は独自に両親クラスを開催し、対象者の確保を行うように計画した。 3月には施設責任者との打合せを十分に行い、第1回目の介入群のデータ収集を実施した。教育プログラムについては、十分に吟味を重ねてきたため、対象者の反応は良好であり、平成27年度も引き続き、介入群にはプログラム実施と調査を行っていく予定である。なお、対照群の対象者への依頼は平成27年4月から開始予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本年度は、プログラム内容の検討、研究計画書作成およびフィールドの確保に時間を要し、実際の調査が著しく遅延し、補助事業期間を延長した。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、産後夫婦のコミュニケーション支援プログラムの有用性を検討するために、介入群50組と対照群50組の有効回答数を目指して調査を実施していく。対照群の回収率は約25 %と考え200組以上への配布を予定している。妊娠期の調査票配布は出産予定日が9月までの初産夫婦とし、産後3か月に2回目の調査票を配布し、平成28年1月までには調査を終了し、データ分析を行い、2~3月に総括して報告書をまとめていく。さらにその間、対照群の対象者には本プログラム実施クラスの開催を知らせ、実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成26年度はプログラム作成やフィールド確保のために大幅に研究の進捗状況が遅れ、調査を平成27年度までに延期したため。
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次年度使用額の使用計画 |
介入群・対照群合わせて、500名への調査を妊娠期と産後3か月の2回に渡って実施するため、通信費、既成尺度購入費、封筒などの文具費、調査票印刷費、プログラム実施やデータ収集の研究補助者への謝金、調査協力者への謝金(1人当たり500円の金券予定)などに使用する予定である。
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