本研究では、出産後の夫婦の相互作用を促す予期的支援プログラムの開発と効果の検討を行った。本プログラムは、子どもを育てる夫婦は互いに「2つのゲート」を開け閉めしていることを明らかにした先行研究を基に考案し、介入群に両親クラスで1回実施した。妊娠期と産後の2回の質問紙調査を平成27年2月~12月に実施し、評価には、夫婦関係満足尺度(諸井;1996)・夫婦間の愛情尺度(菅原ら;1997)・CES-D(2012)を用いた。結果、介入群104名、対照群211名で、2群間に差はなかった。しかし、産後(平均産後月数4.3±0.8ヶ月)に、介入群の87%が本プログラムが役立っていたと回答した。
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