研究課題/領域番号 |
24593399
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研究機関 | 日本赤十字秋田看護大学 |
研究代表者 |
加藤 尚美 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部, 教授 (60255411)
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キーワード | 助産師 / 自律 / 下位尺度 / 専門職 |
研究概要 |
研究目的;出産を取り巻く環境も大きく変化する中で、助産師の働き方や意識も変化し自律性が失われつつあると助産師自身も感じている。また、昨今は、産科医療も危機的状況をむかえ、産科医不足もありその改善促進のためにもチーム医療が求められるようになってきた。このような中で、助産師の専門的自律が求められているが、助産師の専門的自律性を測定する用具はない。 そこで、本研究は、助産師の専門的自律性について、精神的自律、技能的自立、経済的自立等一般概念等も考慮し、助産師の専門的自律性測定尺度を開発することを目的とする。 これまで、助産師の専門的自律性測定尺度の開発に先立ち,助産師の自律に関する下位尺度を検討するために,文献検索、およびグループヂィスカッションを実施した。文献は,医学中央雑誌や、助産師会発行の助産師の声明、ICMの助産師綱領並びに全国助産師教育協議会発行の助産師教育のコアないようにおけるミニマム・りクワイアメンツの項目、国際助産師連盟の助産師教育の世界基準などの検討を行い,下位尺度を構成する質問項目39項目を設定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
下位尺度の構成のために、これまで、アクションリサーチ、並びにグループディスカッションを行った。多くの意見を聞き、助産師の自律についての文言の調整に時間がかった。 4月中に終了する予定であったプリテストがやや遅れているが、今後その集計を置き無し、精度を高めた調査書を作成して行く予定である。しかしながら大幅な遅れではないと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年6月より、全国の病産院リストから,年間300例以上の分娩を扱っている病院の看護部長に事前に調査の意図を説明、承諾の得られた病産院の助産師500名以上を目標にアンケート調査を実施する。8月までに終了し,分析を行う。その結果を受けて、更に、尺度の信頼性、妥当性を検討するために助産師50名に調査を実施する。 平成「27年1月~3月に報告書の作成をし提出する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度に調査を行う予定であったが、プレテスト等で時間がかかり本調査までにいたらなかった。26年度に調査を行うことになった。 以上の理由で、次年度使用計画とし、必要経費を使用する。 26年最終年度であり、本調査を行い通信費並びに情報整理、有識者への相談のための謝金、報告書の作成などにより、計画的に使用する予定である。
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