乳児の入眠潜時を予測するための遠位-近位部皮膚温度勾配(DPG)を利用する可能性を検討することを目的とする。乳児における入眠時の足部(遠位部)および腹部(近位部)皮膚温度を継続的に記録した。調査日の消灯後のDPGプロファイルと入眠潜時との関連を評価した。結果、消灯から15分以内にDPGが-2.5℃以上に上昇すると、60%超の乳児が30分以内に入眠した。しかしそうではなかった場合、30分以内に入眠した乳児は20%であった。消灯から15分後に覚醒しており、のDPGが-2.5℃未満であった場合、短時間で眠りにつく可能性は低かった。消灯から15分後までのDPGの上昇は、入眠潜時の重要な決定因子である。
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