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2013 年度 実施状況報告書

保育園との連携・協同による5~6歳児にむけた体の構造と機能を学ぶ健康教育の構築

研究課題

研究課題/領域番号 24593401
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

世良 喜子  国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (50461736)

キーワードヘルスリテラシー / ヘルスプロモーション / 健康教育 / 幼児
研究概要

本研究は、保育園と連携・協同して5~6歳児にむけた体(構造と機能)の知識を獲得する長期の系統的な健康教育のプログラムを開発・構築することである。さらにその振り返りから、実践・普及していくための示唆を得ることを目的としている。平成25年度は、健康教育のプログラムを開発にむけて下記のことを行った。
1)平成24年度の調査の分析の継続:保育園の保育士に対して行った5~6歳児に体(構造や機能)に関する健康教育を行うことへの認識や現状に焦点を当てたインタビューのデータの分析を行った。その結果、保育士は5~6歳になると自分のからだの状態を伝えることができるようになることから、からだのしくみを教えるのに適していると捉えていた。しかし生活の中できっかけになるようなことがあった時に教えるという幼児の学びの特徴に添った教育を求めていた。
2)保育園に勤務する看護師からの聞き取り調査:保育園の看護師から、保育園での健康管理や保育士や保護者との連携等について聞き取り調査を行った。その結果、保育士の考えを理解することや保護者への配慮したかかわりが必要と考えていた。
3)保育園で行われている体に関する健康教育について、情報収集を行った。また就学前の子どもに向けた体の構造や機能に関する健康教育に参加し、健康教育に対する子どもや親の反応について情報を得た。
4)健康教育プログラムの立案にむけての文献検討:健康教育のプログラムの立案の基礎資料として、国内外の保健学習やヘルスリテラシーに関する文献を検討した。その結果、日本においては子どものヘルスリテラシーに関する文献は少なかった。海外においては、ヘルスリテラシーと子どもの健康のアウトカムが関連していることが明らかにされていた。また米国ではヘルスリテラシーの育成を中心においた保健学習において、5~6歳より体についての健康教育がなされていた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成25年度は、保育園と連携・協同してからだのしくみの健康教育の試作に取り掛かる計画であった。しかし連携を予定していた保育園の事情により来年度から試作に取り組むことに変更した。そのため健康教育プログラムの立案に向けた基礎資料として子どもに対する体の構造や機能に関する実態調査を保育園に勤務する看護師まで対象を広げて行った。さらに保育園でおこなわれている体に関する健康教育について情報収集を行った。またからだのしくみの健康教育に関連としてヘルスリテラシーの概念に注目し、国内外の文献検討を行った

今後の研究の推進方策

平成25年度までに得られた健康教育を開発するための基礎資料をもとに、研究協力が得られた保育園の保育士と連携・共同による5~6歳児にむけたからだの構造と機能を学ぶ健康教育を立案する。またあわせてプログラムの評価方法についても検討する。
立案したプログラムを試行し、評価する。さらに健康教育プログラムの洗練と、健康教育の取り組み、実施のプロセスの振り返りをもとに、プログラムの導入、定着を促進するための方略を検討する。

次年度の研究費の使用計画

平成25年度に計画していた健康教育プログラムの試作を平成26年度に延期した。
そのため平成25年度の研究費で購入予定であった保育士と共同してプログラムを開発するために必要なノートパソコンやビデオおよび健康教育プログラムに用いる教材を試作するための費用(材料費・人件費)を平成25年度で執行しなかったため。
平成26年度は、平成25年度に計画していた健康教育プログラムの試作を行う予定である。
そのため保育士と共同してプログラムを開発するために必要なノートパソコンやビデオを平成26年度に購入する。また健康教育プログラムに用いる教材を試作するための費用(材料費・人件費)に研究費を充当する計画である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 幼児にからだのしくみを教えることに対する保育士の認識とかかわり2014

    • 著者名/発表者名
      世良喜子
    • 学会等名
      日本小児看護学会第24回学術集会
    • 発表場所
      タワーホール船堀
    • 年月日
      20140720-20140721
  • [学会発表] 5~6歳児が体の機能と構造について学ぶことの保護者の認識とかかわり

    • 著者名/発表者名
      世良喜子 高瀬佳苗
    • 学会等名
      第3回国際医療福祉大学学会学術大会
    • 発表場所
      国際医療福祉大学大田原キャンパス

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公開日: 2015-05-28  

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