研究課題/領域番号 |
24593403
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研究機関 | 淑徳大学 |
研究代表者 |
小川 純子 淑徳大学, 看護栄養学部, 准教授 (30344972)
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研究分担者 |
伊藤 奈津子 淑徳大学, 看護栄養学部, 助教 (00340117)
鈴木 恵理子 淑徳大学, 看護栄養学部, 教授 (20249246)
河上 智香 東邦大学, 看護学部, 准教授 (30324784)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 小児がん経験者 / 健康行動 / 主体性 |
研究実績の概要 |
平成26年度は、「青年期にある小児がん経験者の健康行動と健康観の特徴」に関する研究について予定数を満たなかったが、37件でデータ収集を終了とし、結果を分析した。今回の対象者の約半分が晩期合併症などのために通院しており、体格はやややせ気味であったが、健康行動は概ね良好であった。運動習慣がない者が半数以上であったため、運動の必要性について指導する必要性が示唆された。また、食事や食材への関心については、約8割の小児がん経験者が、関心があると回答した一方で、「バランスの良い食事が分からない」「毎日は気を付けられない」などのコメントがみられた。 上記の結果をもとに、研究代表者が理事をしている特定非営利活動法人と協力して、教育シンポジウムを開催した。教育シンポジウムでは、管理栄養士から「小児がん経験者の生活の特徴」「小児がんの晩期合併症」「思春期のワクチンと子どもの自立・健康を考える」といった小児がんの健康行動の基礎となる講演に加え、今回の結果で得られた「栄養」と「運動」について、管理栄養士より「心と身体に効く、栄養と食事のはなし」とピラティストレーナーによる「からだを動かしてリフレッシュ」に関する実技指導を行った。参加者からの感想では、「毎日栄養バランスを考えることは難しいが1週間単位ならできそう」「ピラティスのポーズは、ちょっとしたときに取り入れられそうなのでやってみたい」など、忙しい青年期の小児がん経験者にできる健康行動を示す機会になった。 健康行動は、年少児からの習慣も大切であるので、今後はもう少し早期からの介入を検討していく必要がある。
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