母親と新生児の出産ストレス状態が、早期母子接触行動に与える影響について、分娩後2時間までの生理学的指標と行動観察から検証した。生理学的指標は唾液中のストレス関連ホルモンであるCortisolとクロモグラニンを用いた。 分娩直後に実施した早期母子接触は、分娩時の身体的ストレスではなく、精神的ストレス状態を緩和する効果があることが示唆された。特に、母体の精神的ストレス反応への緩和的要因として、「感情の同調」「視覚的相互作用」の愛着行動がみられた母児のストレス関連ホルモン濃度が低くなる傾向を認めた。安全に留意しながら、助産師に求められる出生直後の母子相互作用への看護介入の視点が明らかとなった。
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