研究課題/領域番号 |
24593420
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研究機関 | 岐阜聖徳学園大学 |
研究代表者 |
大見 サキエ 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 教授 (40329826)
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研究分担者 |
河合 洋子 宝塚大学, 看護学部, 教授 (10249344)
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キーワード | 小児がん / 復学支援 |
研究概要 |
1.学校の教員を対象とした復学支援に関する研修会を、8月8日に愛知県安城更生病院の医師・看護師らとともに開催した。午前中は、安城市の特別支援教育コーディネーター27名、午後は一般の教員7名を対象として実施した。講演の内容、ディスカッション、院内学級の見学は参考になったとアンケートに意見が寄せられた。2.8月28日に研究者打ち合わせ会議を実施し、今後の方向性を話し合った。特に翻訳におよびツール作成について意見交換した。3.2年前から着手していた小児がんの「アリシア」について、翻訳が完成し、3月に出版することができ、各方面に配布した。4.医療者向けツール作成のために、面接調査のデータを一部整理した。今後は分析し、学会発表する予定である。5.任意の団体「EDUPEDIA」のスタッフより「復学支援に関するコメント」記事を求められ、記事を寄稿した結果好評であり、一部ではあるが復学支援の必要性を広めることができた。6.教職を目指す学生が、どの程度小児がんを含む慢性疾患の子どもの復学に興味・関心・知識があるかをA大学の学生を対象に調査し、保育専修の学生と心理課程専修の学生のデータを分析し、その結果を3月の日本看護研究学会東海北陸地方会で発表した。学生への教育の必要性が明確になった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
例年、研修会を開催して効果が得られていること、ツールとしての翻訳本を出版できたこと、他のツール作成のためのデータ収集等実施できていることなど。
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今後の研究の推進方策 |
例年の研修会の開催から運営にいたるプロセスを病院で独自に可能となるように支援し、教育員会との橋渡しを行い、地域で継続して実施できるようにする。また、データ分析を実施し、ツール作成を進める。日本家族看護学会でテーマセッションを依頼されたので、復学支援を各病院が取り組めるような内容を提供していきたい。さらに雑誌からの依頼原稿もあるため、これまでの内容を整理して、総括としたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初の計画より、学会参加等を控えた交通費の支出が少なかったため 翻訳本を啓発資料として配布するために、郵送費として使用する。今年、2か所の研究会および学会で広報する予定である。
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