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2013 年度 実施状況報告書

アロマセラピーに用いる精油の神経細胞への作用機序と看護援助への有効性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24593423
研究機関福山平成大学

研究代表者

四宮 美佐恵  福山平成大学, 看護学部, 教授 (80215996)

研究分担者 加納 良男  吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 教授 (70116200)
津間 文子  福山平成大学, 看護学部, 講師 (30572987)
北村 万由美  福山平成大学, 看護学部, 講師 (90521815)
神保 太樹  昭和大学, 医学部, その他 (60601317)
甚田 愛  福山平成大学, 看護学部, 助手 (30615927)
キーワードPC12m3細胞 / 精油 / アロマセラピー / 神経細胞 / 緩和ケア
研究概要

アロマセラピーに用いられる精油のうちオレンジスィートの効果を細胞を用いて検証した。その結果より、先行研究において報告されている鎮静・鎮痛効果、消化器症状に効果があり、終末期がん患者の苦痛の緩和に効果を発揮できると考えた。
そこで、緩和ケア病棟に入院中の患者に対してアロマバスの効果を検証した。対象は、緩和ケア病棟におけるがん患者6名に入浴とオレンジスィートの精油を使用したアロマバスを行った。介入前後には、身体的苦痛や自律神経バランスが測定できるTAS9で5分間測定を行った。TAS9は、HRV(心拍変異度)を測定するための、自律神経バランス分析・加速度波測定器パルスプラスアナライザーである。
その結果、自律神経の活動や自律神経バランスに関しては、入浴前後の自律神経の活動(SDNN)が有意水準5%で有意に低下した。副交感神経の活動を示すHFについては有意差は認められなかったものの、アロマバス後にHFが上昇していたことより、患者はアロマバスによりリラックス効果が得られたと考える。
以上のことより、アロマバスは、入浴に比べて身体的苦痛が少なく、副交感神経をわずかに活性化させることが明らかになり、緩和ケア病棟におけるアロマバスは有用ではないかと考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年度中に動物実験を実施する予定であったが、実験施設の整備、実験に必要なものの準備が整わなかったため、実験を実施することができなかったが準備が整い次第実施する予定である。
また、更年期の女性と子育て中の母子を対象とした研究については、準備を整えている状況であり、準備が整い次第実施する予定である。

今後の研究の推進方策

1.更年期の女性を対象に、精油を用いてアロママッサージを行い、更年期症状の緩和とリラクゼーションを図り、その効果を検証する。評価尺度として、自己評価抑うつ尺度SDS、クッパーマン指数などを用いる。
2.子育て中の母子を対象にアロママッサージ・ベビーマッサージを実施し、唾液中コルチゾールの測定、日本版PSIの短縮版を用いて評価する。

次年度の研究費の使用計画

データ処理用のノートパソコンを購入予定であったが、3月末までに納品されなかったため翌年度の支払いとなり、翌年度分として使用する。
TAS9で得たデータの解析に使用する。

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公開日: 2015-05-28  

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