研究課題/領域番号 |
24593429
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
飯野 理恵 千葉大学, 看護学研究科, 助教 (40513958)
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研究分担者 |
宮崎 美砂子 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (80239392)
石丸 美奈 (坪内 美奈) 千葉大学, 看護学研究科, 准教授 (70326114)
岩瀬 靖子 千葉大学, 看護学研究科, 助教 (20431736)
時田 礼子 千葉大学, 看護学研究科, 助教 (70554608)
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キーワード | 保健師活動 |
研究概要 |
本研究の目的は、保健師と住民との共働により取り組まれている生活習慣病予防の評価指標を開発することである。生活習慣病予防を効果的に推進するためには、生活習慣の改善に住民自身が主体的・継続的に取り組むことが重要である。本研究では、保健師が効果的に活動を推進発展させるための方向性を導き出すことを目的として、住民の主体的な問題解決能力を評価する指標を開発する。 今年度は、評価指標の試案を作成するため、昨年度に引き続き保健師と住民とが取り組んでいる実践活動の文献検討をすすめるとともに、保健師活動の評価に関する文献検討を行った。また、プレインタビューとして住民が主体的に生活習慣病予防に取り組んでいる活動事例への保健師の関わりについて実態把握を行った。その結果、保健師と住民との共働に関する特徴として以下の2点が見出された。①保健師が住民と共働していると認識している実践活動の多くにおいては、対象となる住民は地区組織の代表者やボランティア等であり、健康課題を抱えて何らかの援助を必要としているというよりは、地域への貢献意識や福祉への関心が高い人たちであった。そのため、共働する住民自身が生活習慣病予防に取り組むという意識は活動当初はなく、むしろ、活動を通して地域づくりを行うことや福祉に貢献することを意識している。②生活習慣病予防活動においては、保健師は住民と共働しているというよりは、住民が主体的に問題解決していると認識している。活動開始当初は保健師が主導していたが、現在は住民主体の活動になり、保健師は時々関わっているという認識を持っている。これらのことから、①②の2つの観点から、保健師と住民との共働活動の事例選定を行う必要があると考えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成24年12月に出産し、今年度(平成25年度)は子どもの体調がすぐれないことも多く、研究を計画的にすすめることができなかった。4~5カ所でのインタビュー調査等を予定していたが、文献検討と実態把握のプレインタビューまでしかできなかった。
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今後の研究の推進方策 |
平成24・25年度に行った、文献検討を踏まえて、保健師と住民との共働における課題や評価視点を明確にする。それを踏まえて、保健師が住民とともに生活習慣病予防に取り組んでおり、保健師自身が何らかの成果を感じている活動について面接調査を実施する。その結果から評価指標案を作成する。
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次年度の研究費の使用計画 |
・平成24年12月に出産し、平成25年度は0歳児を抱えての研究推進であった。子どもの体調が安定しなかったり、健診や予防接種等の予定があったりで、インタビュー調査等を計画通りにすすめることができなかったため。 ・研究を計画的にすすめるための、文献及びデータ整理補助の人件費を計上していたが、該当する人がいなかったため。 研究を計画的にすすめるための、文献及びデータ整理補助のための人を探し、1週間に2~3回依頼する。そのために、人件費として、600,000程度使用する。その他にも、インタビュー調査に伴う旅費、インタビューを録音するためのICレコーダーの購入、テープ起こしを依頼するための費用、研究成果の公表に関わる交通費等を使用する。
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