研究課題/領域番号 |
24593429
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
飯野 理恵 千葉大学, 看護学研究科, 助教 (40513958)
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研究分担者 |
宮崎 美砂子 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (80239392)
石丸 美奈(坪内美奈) 千葉大学, 看護学研究科, 准教授 (70326114)
岩瀬 靖子 千葉大学, 看護学研究科, 助教 (20431736) [辞退]
時田 礼子 千葉大学, 看護学研究科, 助教 (70554608)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 保健師活動 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、保健師と住民との共働により取り組まれている生活習慣病予防の評価指標を開発することである。生活習慣病予防を効果的に推進させるためには、生活習慣の改善を住民自身が主体的に継続的に取り組むことが重要である。本研究では、保健師が効果的に活動を推進発展させるための方向性を導き出すことを目的として、住民の主体的な問題解決能力を評価する指標を開発する。 今年度は、評価指標試案作成のための文献検討を幅広く行った。保健師と住民との共働の特徴として、①対象となっている住民は、地区組織の代表者やボランティア等であり、地域への貢献意識や福祉への関心が高い場合と、②活動当初は保健師が主導していたが、現在は住民主体となっている場合があることが考えらた。そのため、①に関して地域づくりや福祉活動等における保健師の活動の実態について文献や雑誌等で調べた。その結果、地域づくりや福祉活動については、保健師のみならず、様々な職種や専門職が関わっているが、さらには、住民自身が必要な人材や資源を得るために積極的に活動をしていることも明らかになった。特に高齢者世帯の多い地域においては、住民自身が今後の地域のあり方について自主的に勉強会等を開催しているところもあった。このような住民の自主的な活動は、高血圧や糖尿病といった疾患に限定した活動ではないが、地域づくりという住民同士の交流により、閉じこもり予防や寝たきり予防につながると考えられる。また、住民同士の交流は、母子保健活動においては、育児ストレス・不安の軽減にも役立つと考えられる。つまり、①を考える際は、生活習慣病予防を高血圧予防や糖尿病予防といった疾患に限定せずに考える必要があると思われたため、調査実施にむけて調査対象の選定のための文献検討も実施した。 次年度、①②の観点でインタビュー調査を実施し、それぞれで評価指標を作成する必要があると考えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成24年12月に出産し、昨年度と同様に、子どもが体調を崩すことが多く、研究を計画的に進めることができなかった。また、インタビュー調査を予定していた保健師の方の異動や、調査対象としていた住民グループのリーダー変更により、調査対象者を変更する必要がでてきた。そのため、調査対象者選定に時間がかかってしまい、面接調査を予定通りに進めることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの文献検討と、面接調査により、保健師と住民との共働における課題や評価視点を明確にする。保健師と住民との共働活動の事例においては、①保健師自身が地区組織の代表者やボランティア等と一緒に活動しているという事例と、②生活習慣病予防を意識して、活動開始当初から保健師主導に実施している事例があると考えられる。①②についてそれぞれ事例を選定する予定であるが、担当保健師の交代等考えられるため、それまでの経過についても聞き取りや資料閲覧等を実施する必要があると考えられる。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成24年12月に出産し、昨年度と同様に、子どもが体調を崩すことが多く、研究を計画的に進めることができなかった。また、インタビュー調査を予定していた保健師の方の異動や、調査対象としていた住民グループのリーダー変更により、調査対象者を変更する必要がでてきた。そのため、調査対象者選定に時間がかかってしまい、面接調査を予定通りに進めることができなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
インタビュー調査に伴う旅費、インタビューを録音するためのICレコーダー購入、テープ起こしを依頼するための費用、研究成果の公表に関わる交通費。また、文献やデータを整理する人件費。
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