研究目的は,研究者が子ども虐待事例に対するケアを実施している保健師を対象に,子ども虐待事例検討会を実施し,家族生活力量のアセスメントに基づき,ストレングスに焦点を当てた事例検討を行い,家族生活力量,虐待の改善等を評価するとともに,焦点を当てた家族の強みと保健師の支援内容を検討することである. 有効回答が得られた20事例を分析した結果,支援によって,虐待の重症度は改善しており,家族生活力量についても75%の事例で向上がみられた.家族の強みを伸ばす支援を検討し実践していくことにより,家族生活力量を向上させるとともに虐待の改善につながることが示唆された.
|