研究課題/領域番号 |
24593441
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
岡田 久子 高知大学, 教育研究部医療学系, 助教 (00553158)
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研究分担者 |
尾原 喜美子 高知大学, 教育研究部医療学系, 教授 (40314984)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 知的障がい / 性発達支援 / ネットワーク / 性に関する教育 |
研究概要 |
知的障がいのある青年期女子に関わる特別支援学校教員や生活支援をする支援者を対象に調査を行った。支援者から得た内容については、「地域の支援者が語る知的障がいのある青年期女子の性行動」として内容をまとめ、日本思春期学会において、口頭発表を行った。 引き続きインタビューは、特別支援学校教員10名に行った。内容としては、①在学中に支援が必要だと思った男女交際の実態や、性に関する教育の考え方や今後必要と思われる内容と課題②卒業後の関わりについて、相談窓口や、関係機関との連携状況や、それに伴う問題点と強化すべき点③性発達支援について、豊かな生活に向けていい環境で見守っていく為に組織として最大限にやっていけることや、ネットワークの構築を図っていくために必要であると思われることなどについて、詳しく聞き取りをすることができた。 現在、インタビュー内容の逐語録を作成し、内容を分析中である。分析結果の途中経過であるが、①在学中の支援において、男女交際の実態と課題、子どもの成長や性行動の捉え方、性に関する教育の指導内容と方法や対応上の課題、子どもの家庭状況(育て方)②卒業後の関わりにおいて、連携上の課題、子どもと関係機関との関係性の取り方や繋ぎ方、教員の子どもへの期待、サポートに関すること③ネットワークの構築について、課題、役割、メンバー構成、ネットワークの構図、障がい者の権利などに関する内容を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在、特別支援学校教員10名のインタビューの内容を分析している。在学中の支援については、結果としてまとめの段階に入っており、日本看護科学学会での口頭発表に向けて、抄録作成中である。 卒業後の関わりとネットワークの構築については、4名分のインタビューの分析を行っており、近日中に結果を仕上げて、学会発表する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度は、特別支援学校の教員や生活支援に関わる支援者から、教育上の現状や支援上の課題を明らかにすることであった。その内容については、平成25年度中に学会発表は終える予定である。 平成25年度は、若干研究内容を変更予定である。当初は、実際に育児をしている知的障害のある青年期女子とその家族から、生活を営む上での課題や支援の必要性を明らかにする予定であったが、知的障害のある女子の家族と地域の行政側で見守る保健師にインタビュー対象者を変更し研究を行いたいと考えている。 研究スケジュールについては、平成24年度分の学会発表と同時進行で行い、今年度半ばから研究計画書を作成し、倫理委員会申請後、研究を開始し、年度末までに分析を行い、平成26年度に学会発表したいと考えている。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度の研究は、それ以前に引き続いて行っていた為、既に6件のインタビューを終えており、今回のインタビュー対象者への謝金及び分析に伴う人経費が予定より使用する額が少なかった。また、この研究については、学会発表はしているが、学会誌への投稿ができておらず、それに伴う費用が未使用である。よって、平成24年度は24万の繰越金が生じた。 平成25年度は、物品費として関係図書・文具消耗品・論文別刷等に16万、旅費として20万、人件費・謝金として25万、その他として印刷費・学会誌投稿料等に8万で計画予定である。
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