本研究は、社会への送り手である学校と社会の受け手である支援者が、知的障がいのある女子の自立した日常生活及び社会生活に向けて、学校関係者・看護・施設・行政等と協働連携し、性発達支援におけるネットワークの構築を図ることである。 特別支援学校教員は、〈学校を軸とした連携〉が重要であると考えていた。教員は、知的障がいのある女子が、卒業後に地域の中で成長していくことへの期待がある反面、卒業後の関わりにおける教育の限界を捉えていた。市町村保健師は、保健師の地域での役割を明確化すること、学校と地域におけるシステムとしての連携づくりの重要性や、性に関する教育の具体策を検討していくことについて捉えていた。
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