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2012 年度 実施状況報告書

養護教諭のフィジカルアセスメントを支えるエビデンスの集積と判断支援ツール開発

研究課題

研究課題/領域番号 24593453
研究種目

基盤研究(C)

研究機関山口県立大学

研究代表者

丹 佳子  山口県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (70326445)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード学校救急看護 / 養護教諭 / フィジカルアセスメント
研究概要

本研究は、養護教諭が保健室で行っている傷病の緊急度・重傷度判断事例を収集し、緊急度・重傷度の高い事例を見逃さないためのエビデンスを集積、そのエビデンスを用いて判断支援ツールを作成することを目的としている。
平成24年度は文献レビューを行った。保健室で出会うことが多く、かつ緊急度・重症度が高い状態が含まれる内科的疾患(頭痛、腹痛、アレルギー、呼吸異常、喘息、過呼吸症候群、けいれん)や外見からは緊急度・重症度の判断が困難である内部損傷(打撲・捻挫・骨折など)に関する初期症状や外来での初期診療の記述を中心に収集、レビューを行い、保健室で緊急度・重症度を判断するために有用なアセスメント項目等をまとめ、一覧表を作成した。
対象とした文献は、養護教諭向け書籍・雑誌、医学・看護学雑誌の初期診療に関する記述および研究が掲載されている書籍・雑誌、さらには国内外のガイドラインも含め、保健室での使用可能性について検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成24年度は、主に「養護教諭の緊急度・重症度判断の確かさ」と「養護教諭の緊急度・重症度判断基準に関する経験的エビデンス」を明らかにするために、1)文献レビューを行い、緊急度・重症度を判断するために有用なアセスメント項目等をまとめ、一覧表を作成する、2)養護教諭に対する質問紙調査を実施する、の2項目を予定していた。しかし、1)の先行研究の文献レビュー段階で、先行研究の少なさから、文献収集が十分にできず、質問紙を作成するに至らなかった。

今後の研究の推進方策

今後は、「養護教諭の緊急度・重症度判断の確かさ」と「養護教諭の緊急度・重症度判断基準に関する経験的エビデンス」を明らかにするために、養護教諭に対する質問紙調査を実施する。
対象は、小中高等学校に勤務する約2,000 名の養護教諭(学校種と学校規模を考慮して「学校一覧」名簿から抽出)を対象に、質問紙調査(郵送法)を行う。主な調査内容は、属性(校種、学校規模、経験年数、看護師免許の有無)、緊急度・重症度が高い状態が含まれる内科的疾患や外見からは緊急度・重症度の判断が困難である内部損傷に関して、受診を勧めた(学校職員と受診した、保護者と受診した、救急車で受診なども含む)事例の有無、受診を勧めた事例の詳細(子どもの学年、性別、来室時の主な訴え、受診勧奨の決め手となった問診結果および身体情報、養護教諭のアセスメント結果、応急手当の内容、受診結果:受診病院種類、診断名、治療方法、完治までの期間)、内科的疾患や外見からは緊急度・重症度の判断が困難である内部損傷に関して、養護教諭自身が使用している緊急度・重症度の判断基準、フィジカルアセスメントの詳細。

次年度の研究費の使用計画

質問紙調査を予定しているので、質問紙郵送料(140 円×2,000 部=280,000 円)、質問紙返信用切手代(80 円×2,000 部=160,000 円)、調査対象者抽出・名簿作成代(6,240 円×2 人×5 日=62,400 円)、質問紙印刷・郵送手配補助(6,240 円×2 人×5 日=62,400 円)、データ整理・入力作業(6,240 円×2 人×10 日=124,800 円)に使用する予定である。

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公開日: 2014-07-24  

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