研究課題
基盤研究(C)
延髄より上位の脳を損傷した仮性球麻痺患者のうち,強い咬反射がある症例では開口が難しいだけではなく,咀嚼,食塊の移送,飲み込みといった摂食・嚥下の一連の作用を円滑に行えない場合が多い。このような仮性球麻痺患者で口腔後方部の粘膜を刺激すると,開口から嚥下に至る反射が誘発される。この刺激による開口反射は,開口に続く嚥下運動へと円滑に移行する。これは栄養確保や口腔ケアに寄与し、嚥下機能訓練法の効果的な手順の開発につながることが示唆された。
地域・老年看護学